ヘッジファンドはクオンツ投資でリターンを高めるため、ビッグデータを扱う科学者やプログラマーを採用している。しかし、昔ながらの運用者とデータに基づいて取引するクオンツ運用者の融合は容易ではないことを感じつつある。

  自分の直感を信じて投資してきた運用者らは、データが発するシグナルやそれを信じる科学者たちに従うことには抵抗がある。一方、ルネッサンス・テクノロジーズなどのコンピュータープログラムによる取引の成功を見て自信を深めるクオンツ運用者らは二流のレッテルに反発し投資における決定権の拡大を狙う。

  こうした対立の例はあちこちに見られる。たとえば、ポイント72アセット・マネジメントのビッグデータ部門アペリオでは、元情報システム学教授のマイケル・レシー氏の目指すものが、迅速に結果を出すことを求めるポイント72の社風に合わなかったと、事情を知る関係者が述べた。レシー氏は1年3カ月ほどで同社を去ったという ブルーマウンテン・キャピタル・マネジメントでは、自分たちの役割が補助的なものであることを不満に感じたクオンツ運用者らが退社し、技術者が花形であるグーグルのような企業に移った。

  元運用者で現在は調査会社ユークリッド・アナリティクスの技術責任者のウラジミール・ノバコフスキ氏は「『博士たちを雇って舞台裏で何かを発見してもらおう』というわけにはいかない」と業界について語り、「それは古い考え方だ。今はこうした人々を、投資プロセスに影響力を持つ主役として扱わなければだめだ」と述べた。

原題:Point72 Shows How Firms Face Culture Clash on Road to Quantland(抜粋)

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