米利上げについて、市場に「誤謬(ごびゅう)」があるかもしれない。当局の今後の行動を、過去の経験に基づいて類推しようとするのは危険だと、一部の投資家が指摘している。連邦準備制度はこれまで、市場予想よりもハト派的であることが多かったが、今後数年はこれが変わるかもしれない。

  一部で取り沙汰されているシナリオはこうだ。歴史的な低失業で米経済にスラック(たるみ)がないところへトランプ政権の財政政策によってインフレが急激に高まる。そうなるとイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長は速いペースでの引き締めを迫られ、ドルが大きく上昇する。

  BTインベストメント・マネジメントの金利等責任者ビマル・ゴア氏はシドニーで14日開かれた会議で、「トランプ大統領はインフレ要因だ」とし、金融当局がファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)の変化に対応する公算が大きいことを考えると、向こう数年についての金利予想は「心配なほど」低いと指摘した。

  イエレン議長は同日、緩和解除を遅らせ過ぎるべきではないと発言。3月もまた利上げを検討する「ライブな会合」だとも述べた。それでも、市場は今年の利上げを2回しか計算に入れていない。

  米金融当局が予想以上の引き締め姿勢で市場を驚かせたことはまれだが、パーペチュアルの投資戦略責任者マシュー・シャーウッド氏(シドニー在勤)は「トランプ大統領は景気を刺激し過ぎるリスクがある」と話している。

原題:The Market May Be Guilty of Gambler’s Fallacy on Fed Hikes (1)(抜粋)

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