債券相場は超長期ゾーンを中心に下落。この日に実施された流動性供給入札が低調な結果となったことを受けて売り優勢の展開となった。

  16日の現物債市場で新発20年物の159回債利回りは日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値から一時1ベーシスポイント(bp)高い0.705%を付けた。新発30年物53回債利回りは2bp高の0.91%と8日以来、新発40年物9回債利回りは1bp上昇の1.06%と9日以来の水準まで売られた。長期金利の指標となる新発10年物国債の345回債利回りは1bp高の0.095%で推移している。

  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「超長期ゾーン対象の流動性供給入札が弱い結果となったことで、まだまだ長いところの需給は悪いということがあらためて示された」と指摘。「スティープ化しやすい地合いは変わらず、日銀としては買い入れ額を減らすことはできない」と話した。

  長期国債先物市場で中心限月3月物は前日比1銭安の149円89銭で取引を開始。午前にはプラスに転じて149円93銭を付ける場面があった。流動性供給入札の結果が明らかになった午後0時45分すぎごろからは再び下落基調を強め、日中取引の安値となる149円82銭を付けては戻す展開を繰り返した。結局、5銭安の149円85銭で引けた。

  

財務省玄関前
財務省玄関前
Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

財務省がこの日に実施した残存期間15.5年超から39年未満を対象とした流動性供給入札の結果は、募入最大利回り較差が0.01%、募入平均利回り較差が0.001%。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は2.32倍となった。前回の同年限入札は1.83倍だった。

過去の流動性供給入札の結果はこちらをご覧ください。

  バークレイズの押久保氏は、「非常に弱かった前回よりも応札倍率は上昇したが、まだまだ低調」と言い、「なかなか腰を据えた買いニーズが長いゾーンを対象にはみられない印象」と話した。

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