世界の不安材料ランキングで中国経済は順位を下げたかもしれないが、重大なリスクは依然あるとゴールドマン・サックス・グループが指摘した。具体的なリスクとしては大規模な信用ブームが突然終わる恐れや、インフレが加速した場合に過剰な政策対応が実施される可能性を挙げた。

  ゴールドマンは中国経済のハードランディングを今年の基本シナリオとしていない。見込んでいるのは緩やかな減速にすぎないが、低利ローンの抑制が住宅など主要セクターを圧迫するだろうと警告する。経済成長を政府支出に大きく依存する中国で、当局者は経済全般に悪影響を及ぼさないようにしながら、フロス(小さな泡)の見られる住宅価格を抑制しようと奮闘している。

  だが、14日の発表で1月の経済全体のファイナンス規模がスウェーデンやポーランドの経済規模以上に拡大したことが明らかになり、持続可能性に対する懸念が膨らんだ。

  アンドルー・ティルトン氏率いるゴールドマンのエコノミストは「中国最大のリスクは膨張する信用のアンバランスに集中しているとみている。政策調整ミスや外国発の大きな衝撃を引き金に、信用状況が急激に引き締まり、成長のハードランディングが起きる可能性がある」と述べた。

  中国の減速はアジア全域、とくに小規模ながらも経済が開かれて貿易への依存度が大きい国に影響が及ぶだろうと指摘。「商品やドル建て債務への依存の高い国を中心に、開かれた経済を持つアジア諸国が中国のハードランディングに最も影響を受けやすい」と続けた。

原題:Goldman Warns of China Economy Risks During Year of the Rooster(抜粋)

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