オーストラリアのオフィス物件購入者に占める海外投資家の割合が昨年4割超と、世界最高になった。豪州が中国に近い上、25年にわたって経済成長を続けていることが、高利回りを求める買い手を引き付けた。

  不動産仲介会社サビルズが15日発表した世界のオフィス利回りに関するリポートによると、豪州のオフィス購入者のうち外国人が占める割合は45%。米国では14%にとどまる。同リポートは年2回発行されている。

シドニーのビル群
シドニーのビル群
Photographer: Grant Turner/Bloomberg News

  世界の多くの国・地域で金利が過去最低水準近辺に張り付く中、オフィスビルは債券よりも高いリターンを求める投資家が好む資産クラスとなっている。サビルズが継続調査する世界の主要11都市の中で、シドニーの賃貸物件利回りは昨年最も高く、それがオフィス購入者を引き付ける理由の一つとなった。不動産価格が世界でも有数の割高水準にある香港は、利回りが最も低い。

  サビルズ・オーストラリアの調査責任者でリポートの執筆者でもあるトニー・クラブ氏は電子メールで、「海外投資家は成長に引き付けられる。豪州の成長ストーリーは非常に魅力的だ」と指摘。豪州の豊富な資源や人口の伸び、中国との近さや政治の安定も買い手を呼び込む要素だと分析した。

原題:Yield-Hungry Office Buyers Turn to Sydney as Hong Kong Trails(抜粋)

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