トランプ米大統領の外交政策について語るのは誰だろうか。ティラーソン国務長官か、ペンス副大統領か、もしくは大統領のツイッターだろうか。

  マティス国防長官を含むトランプ政権高官3人は就任後初めてとなる欧州での2つの会合に今週出席予定で、そこで各国が解答を探すことになる。これまでに3人とも大統領の主張を部分的に否定、撤回、もしくは和らげるなどしてきており、直近では大統領補佐官(国家安全保障問題担当)だったマイケル・フリン氏によるロシアとの接触が論争を呼び、同氏は辞任した。

(左から)ティラーソン国務長官、マティス国防長官、ペンス副大統領
(左から)ティラーソン国務長官、マティス国防長官、ペンス副大統領
Photographer: Andrew Harrer/Akio Kon/John Taggart/Bloomberg

  ドイツではボンで20カ国・地域(G20)外相会合、ミュンヘンで安全保障会議が行われる予定。トランプ大統領が欧州連合(EU)を軽蔑してきた中で、ドイツでの関心はこれまでになく高まっている。同大統領は英国のEU離脱を称賛し、テロ攻撃を受けたフランスを中傷、EUをドイツのための機関にすぎないと切って捨て、メルケル首相の移民政策を大失敗だと言ってきた。

  アジアからの出席者にとっては、米国の「1つの中国」政策のような重要問題での大統領の姿勢の軟化が本心からなのか、好機をうかがっているにすぎないのか、見極める機会となる。

  元駐米ドイツ大使でミュンヘンの会議を議長として取りまとめているウォルフガング・イッシンガー氏は「まだ判断はできない」と話す。「時にぞっとするような大統領の声明を本人が押しつけたがっているのか分からないし、少なくとも外交政策上は米国がパートナーを捨てない場合にのみ再び偉大になれるという見識が勝るのか、われわれにはまだ正確には分からない」と述べた。

原題:World Leaders Search for Hotline to Trump as G-20 Ministers Meet(抜粋)

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