ヘッジファンド運用会社は2016年10ー12月(第4四半期)の株式市場でトランプ相場に乗り遅れまいと、金融銘柄への投資を拡大しテクノロジー株の保有を減らした。

  金融株は昨年11月8日にドナルド・トランプ氏が米大統領選を制してから22%上昇したが、これはトランプ政権が規制緩和と減税に動き、企業の合併・買収(M&A)が増えるとの楽観的見方に基づくものだった。ゴールドマン・サックス・グループの株価は14日、過去最高値を更新している。一方でテクノロジー株の同期間の上昇率はS&P500情報技術指数で見た場合9.3%と、市場全体の上がり方とほぼ同ペースにとどまっている。

  ローン・パイン・キャピタルが第4四半期に新たに購入した銘柄で規模が大きかったのはペイパル・ホールディングス(4億9300万ドル=約560億円相当)、PNCファイナンシャル・サービシズ・グループ(4億9100万ドル)、バンク・オブ・アメリカ(4億7900万ドル)が含まれる。14日の当局への届け出で分かった。ルイス・ベーコン氏のムーア・キャピタル・マネジメントも金融株へのエクスポージャーを増やし、この中にはファイナンシャル・セレクト・セクター・SPDR・ファンドへの新規投資9400万ドル相当が含まれる。チューダー・インベストメントでは株式投資に占める金融株の割合が1年前の約15%から26%に拡大した。

Hedge FundJPMorganBank of AmericaGoldman SachsCitigroupWells FargoMorgan Stanley
Third Point$453M387M95.8M
Blue Ridge308M39.2M85.2M306M
Lansdowne235M673M-13.4M
Coatue162M325M
Eton Park138M132M
Adage96.2M44M125M77.6M302M
PointState9M-185M69M-100M226M82.2M
Tudor10.4M3.2M-1.5M-22.8M-10.6M19.8M

Source: filings 

  一部ヘッジファンドによるテクノロジー銘柄の保有減少は、ヒラリー・クリントン氏が大統領選に勝利するとの期待で7-9月(第3四半期)に増やした分を巻き戻した事情もある。

  第4四半期にフェイスブック株の保有を減らしたのはサード・ポイント、ミレニアム・マネジメント、メルビン・キャピタル・マネジメント、ムーア・キャピタルなど。バイキング・グローバル・インベスターズはアマゾン・ドット・コムの持ち分を12億3000万ドル減らした。 同社の株価は同四半期に10%程度下げた。

  アップル株に見切りをつけたのはタイガー・グローバル・マネジメントとスブレッタ・キャピタル・マネジメント。両社ともに昨年末にそれぞれ4億760万ドル相当と2億9390万ドル相当を売り、アップル株を全て手放した。

Hedge FundFacebookAppleNetflixAlphabet (A/C)MicrosoftAmazon
Third Point-$296M-68.4M-105M (A)
Coatue-106M-365M-104M-20.9M (C)-43.8M
Adage-40M16.6M34.6M-24M (A) -48.2M39.2M-46.7M
PointState33.3M-5M-78.1M (A)-185M-369M
Tiger Global42.2M-408M147M (A) -73.6M132M-87.6M
Maverick215M-224M-25.1M (C)
Point72-304M-123M34.6M-243M (A) -32.2M22.7M-223M
Lone Pine-119M-171M (C)109M-113M
Viking Global-222M-28M541M-146M (A) 188K577M-1.23B

Source: filings

原題:Hedge Funds Boost Financials, Trim Tech and Other 13F Highlights(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE