イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は14日、金融危機以降の金融当局によるウォール街の監督を擁護し、銀行の安全性が高まり融資は継続され、収益性も維持していると指摘した。金融規制が経済成長を損なったとするトランプ政権や共和党議員の主張を一蹴した形だ。

  イエレン議長はこの日の議会証言で、米金融規制改革法(ドッド・フランク法)が米金融機関の競争力を低下させたとの見方に異議を唱え、米銀は欧州のライバル銀行よりもはるかに良い状態にあるとの見解を示した。銀行が深刻な不況を乗り越えられるかを見極めるため毎年実施しているストレステスト(健全性審査)については、金融の安定性向上の要となってきたとして擁護。小規模企業が融資を得られないとする共和党のドッド・フランク法をめぐる批判に対しては、そうした主張を立証するデータはほとんど見当たらないと述べた。

  議長は上院銀行委員会で「十分な資本を持つ銀行は安全で力強く、健全と見なされる」と語り、米銀が「市場シェアを獲得している」と付け加えた。

  共和党とトランプ大統領は米経済をまひさせた原因として規制に照準を合わせている。大統領はドッド・フランク法を「厄災」だとして今月、財務省に金融規制の見直しと120日以内の報告を指示する大統領令に署名した。

  イエレン議長はこの見直しについてムニューチン財務長官との協力に前向きに臨む考えを示し、公的資金による銀行救済の防止や規制の効率化などを含む大統領令の中核をなす原則には同意すると述べた。

原題:Yellen Rejects Trump Attacks on Dodd-Frank, Says Banks Now Safer(抜粋)

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