ダンスケ銀行で2000億ドル(約22兆6700億円)規模のウェルスマネジメント部門を率いる運用者らは、ドナルド・トランプ氏が大統領であっても米国債の方が欧州債よりも今年は安全かもしれないと考えている。

  ダンスケの年金部門ダニカで債券運用に携わるほか、ウェルスマネジメント事業全体の債券投資を統括するポール・コバラック氏は、「恐らく、今ほど市場に政治リスクがあふれ返っていることはない」と話す。今年の欧州は来月のオランダ、4月のフランスと重要な選挙が相次ぐ。ダンスケの運用部門は債券エクスポージャーを欧州から米国債へと移しているという。

  ダニカとダンスケ・ウェルス部門の投資責任者のアンデルス・スベンセン氏は、フランス大統領選挙でルペン国民戦線(FN)党首が勝利するリスクを考えれば、最終的には米国債の方が安全ということになり得ると述べた。市場の懐の深さとドルの基軸通貨としての地位から、米国債は市場のパニック時に究極の保険になるという考えだ。

  また、欧州債の大部分の利回りの低さから、投資家はリスクとの比較でのリターンについて考え始めるかもしれない。ポートフォリオに大量の仏国債を抱えている運用者は恐らく既に、それが賢明だろうかと自問しつつあるだろうと、コバラック氏は指摘。「大半の投資家が仏国債の保有高をチェックしていると思う」と述べた。

原題:Wealth Masters at Danske Turn to U.S. Bonds to Dodge French Risk(抜粋)

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