フランスの自動車メーカー、プジョーシトロエングループ(PSA)は、米ゼネラル・モーターズ(GM)の欧州事業買収を模索している。交渉がまとまれば、欧州自動車業界の勢力図を塗り替えることになる。

The Opel factory, operated by General Motors Co. (GM), in Eisenach.
The Opel factory, operated by General Motors Co. (GM), in Eisenach.
Photographer: Martin Leissl/Bloomberg

  PSAとGMは14日、GMの欧州部門オペルをPSAに売却する可能性を含む多数の戦略的な構想について協議していることを明らかにした。合意に至る確証はないという。ブルームバーグが先に協議について報じていた。

  事情に詳しい関係者によれば、GMはオペルの業績見通し改善を背景に、数十億ドルの価格での売却を目指している。オペルは英国に姉妹ブランドのボクソールも持つ。マッコーリーのアナリストらの見積もりにによれば、オペルの企業価値は26億ユーロ(約3140億円)。

  GMとの交渉がまとまればPSAの欧州での市場シェアは約16%に拡大、ルノーを抜いてフォルクスワーゲン(VW)に次ぐ2位となる。

  事情に詳しい関係者によれば、両社間の合意は数週間内にまとまる可能性があるものの、協議が複雑なため物別れに終わることもあり得る。

  関係者の1人によれば、PSAは買収により規模拡大とオペルのエンジニアリングおよび電気自動車(EV)技術の獲得、共同購入による節約と最終的なコスト削減を目指す考えだ。英国の欧州連合(EU)離脱選択が英ポンドと英国での事業展開への重しとなるなど逆風の中で、GMにとっては欧州からの完全撤退という選択肢になると関係者が指摘した。

原題:Peugeot Owner PSA Explores Acquisition of GM’s Opel Division (1)(抜粋)

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