ユーロ圏では昨年10-12月(第4四半期)の経済成長率が当初の見積もりを下回った。域内で経済規模の大きい3カ国の成長が予想に届かなかったためだ。

  欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が14日発表した10ー12月期の域内総生産(GDP)改定値は前期比0.4%増。1月31日公表の速報値(0.5%増)から下方修正され、昨年7-9月(第3四半期)と同水準の拡大ペースとなった。

  GDP統計はユーロ圏19カ国の景気回復の脆弱(ぜいじゃく)性を浮き彫りにした。域内経済は昨年の世界的な不透明感を乗り切ったものの、原油値上がりに加え一部諸国での国政選挙を控えた大衆迎合主義台頭、英国のEU離脱選択と米国の政策に関連した貿易リスクなどが2017年の見通しを曇らせている。

  キャピタル・エコノミクス(ロンドン)のエコノミスト、ジャック・アレン氏は、「ユーロ圏のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)は数年前よりも良いが、現在の成長ペースを維持できるとは思えない」とし、「インフレは上昇し始めており、消費者の可処分所得が浸食されるだろう。より根本的には、政治リスクが成長への大きな重しとなり得る」と語った。

  ドイツの10-12月成長率は前期から加速したものの、0.5%のエコノミスト予想に届かなかった。イタリアの成長率も0.2%で、予想を下回った。オランダの成長率は0.5%と、アナリスト予想の0.6%に届かなかった。ギリシャの10ー12月GDPは前期比0.4%減少した。

  ユーロスタットによれば、スペインの成長率は0.7%に加速、フランスは0.4%のプラス成長となった。

原題:Euro-Area Growth Misses Estimate as Germany, Italy Disappoint(抜粋)

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