クレディ・スイス・グループの2016年10-12月(第4四半期)決算は、23億5000万スイス・フラン(約2650億円)の赤字となった。08年の金融危機時の住宅ローン担保証券関連事業での役割をめぐる米調査を決着させるための費用を計上した。同行は今年、最大で6500人を追加削減する方針を明らかにした。

  16年通期は2年連続の赤字となった。ブルームバーグがまとめた第4四半期損益のアナリスト予想(7人の平均)は20億7000万フランの赤字だった。法的費用に備える引当金を21億7000万フラン積み増した。米司法省との合意での支払い53億ドル(約6010億円)の関連が含まれる。同行が14日発表した。

  ティージャン・ティアム最高経営責任者(CEO)はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、米当局との合意で「状況が一変した」とし、「当行の資本計画を、より安心して見られるようになった」と語った。

  コスト削減は想定以上のペースで進み、第4四半期にトレーディングに追い風となった市場のセンチメントの改善は続いていると同CEOは指摘。資本増強で今年下期にスイス部門の新規株式公開(IPO)を実施する計画に取り組んでいるとした上で、他の選択肢も常に検討しているとも述べた。

  昨年12月末時点の普通株ティア1比率は11.6%と、9月末の12%から低下した。クレディ・スイスは18年末までの13%達成を目指している。

  株価はチューリヒ時間午前9時6分(日本時間午後5時6分)現在、前日比2.4%高。同行は配当を1株当たり0.7フランで据え置いた。株式で受け取る選択肢もある。

  他の欧州大手銀と同様にクレディ・スイスはコスト削減を進めている。昨年はニューヨークとロンドンの投資銀行部門のバンカーを中心に約7250人を削減した。今年は5500-6500人を減らすとしている。

部門業績

  アジア太平洋地域とスイスを除く証券トレーディングを手掛けるグローバルマーケッツ部門の税引き前利益は500万フラン。債券トレーディング収入は66%増えて6億1200万フラン。株式トレーディング収入は16%減の4億4500万フランだった。

  海外ウェルスマネジメント部門も黒字に改善。資金動向は4億フランの純流入、前年同期は42億フランの純流出だった。

  スイス・ユニバーサル・バンク部門の税引き前利益は5%増の3億8200万フラン。

ティージャン・ティアムCEO
ティージャン・ティアムCEO
Photographer: Michele Limina/Bloomberg

原題:Credit Suisse Posts Loss of $2.3 Billion on Litigation (1) (抜粋)
Credit Suisse Plans to Cut Up to 6,500 Jobs This Year After Loss

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