ロブ・ボードマン氏が電子ブローキングおよび私設取引システム 「ダークプール」部門で働く人材をアイルランドの首都ダブリンで探そうとする場合、適材を見つけるまでに最大1年かかることもあり得る。

  インベストメント・テクノロジー・グループの欧州最高経営責任者(CEO)として、ダブリンで2010年から採用を続けるボードマン氏は「人材の質ではなく、量の問題だ。金融サービス分野でフロントオフィス・トレーダーの採用は難しいだろう」と話す。
   
  欧州連合(EU)で英語を主要言語として話す英国以外の唯一の拠点であり、ロンドンに準じた法令が適用されるため、英国の離脱後に切れ目のないEUへのアクセスを求めるロンドンのバンカーにとって、ダブリンは頼りになる選択肢と受け止められている。だが、1つ大きな問題がある。人材の不足だ。

  エグゼクティブ専門の人材あっせん会社ニューイントン・インターナショナルのグローバルマーケッツ担当パートナー、ジョナサン・アストベリー氏は「ロンドンで働くアイルランド人バンカーの数は、ダブリンよりも恐らく多い。フロントオフィスにいるような人々の間では、ロンドンにいなければ最先端でないという感覚が今も残っている。ロンドンは結局のところ今後何年も銀行業界の中心であり続けるだろう。ダブリンが最も優秀な人材を引き付けようと売り込んでも、なかなか難しい」と指摘した。

  自分が勤務する金融機関の緊急対応計画に詳しい関係者2人によれば、これらの金融機関はロンドンで現在勤務するアイルランド人社員をまずダブリンに異動させることを検討。最初は数百人単位のポツリポツリとした異動となる計画だが、19年までに英国からEU単一市場へのアクセスが全て遮断されるようなハードな離脱になりそうな場合、雪崩を打って人が動くこともあり得るだろう。

原題:Banks Eyeing Dublin Hub Post Brexit Face Shortage of Top Traders(抜粋)

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