米商品先物取引委員会(CFTC)は、デリバティブ(金融派生商品)のクリアリング(清算・決済)機関で清算されないスワップ取引に3月1日から適用する担保要件について、移行期間がなければグローバル市場が混乱するとの不安を緩和するため、猶予期間を設けることを明らかにした。

  CFTCは規制適用免除の意向を伝える「ノーアクションレター」(2月13日付)で、3月1日の発効日は遅らせないが、同日から9月1日までは新たな規制の要件を満たさないディーラーに対し、法執行の勧告を行わない方針を示した。

  ジアンカルロ委員長代行は発表文で、「スワップディーラーと末端顧客とのスワップ取引を対象に変動証拠金の提供を義務付ける規制について、CFTCは内外の他の監督機関と合意した3月1日の期日に引き続きコミットしている。しかし、それら末端顧客の最大90%が新たな要件を順守する準備が整っていないという現状を無視することはできない」と説明した。

  スワップ取引の担保要件は、2008年の金融危機深刻化の一因とされるスワップ市場のリスク抑制を目指す国際金融監督当局による取り組みの根幹部分の一つ。国際スワップデリバティブ協会 (ISDA)や国際金融市場協会(GFMA)、米銀行協会(ABA)といった業界団体の幹部らは、監督当局に宛てた7日付の書簡で、数千の企業が規制順守のために法的取り決めの修正作業を進めているが、3月1日の期限までに完了できそうにない状況だと訴えていた。

原題:U.S. Swaps Regulator Postpones Enforcement for Collateral Rule(抜粋)

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