中国の1月の生産者物価指数(PPI)は2011年以来の高い伸びとなった。世界最大の輸出国である中国が物価上昇をさらに後押しする状況となる中、世界的なリフレーション見通しが一段と強まっている。

  国家統計局が14日発表した1月のPPIは前年同月比6.9%上昇。ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想中央値では6.5%の伸びが見込まれていた。昨年12月は5.5%上昇だった。一方、1月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.5%上昇。1月終盤から1週間にわたる春節(旧正月)連休が押し上げに寄与した。エコノミスト予想は2.4%上昇だった。

  数年にわたるデフレからの脱却後、製造業部門は価格を引き上げており、中国は再びインフレを輸出しつつある。ただ、比較対象となる前年水準が徐々に高くなる上に、トランプ米大統領の政策で世界需要見通しに不確実性が強まる中、当初の力強さは向こう数カ月で和らぐ可能性がある。

  コメルツ銀行の周浩エコノミスト(シンガポール在勤)はリポートで、「PPIからCPIへの顕著な波及効果はまだ見られておらず、PPIの力強い伸び回復は積極的な財政政策を反映したものであることを示唆している」と分析。年後半に共産党大会を控えて、「地方政府はそこそこの成長を達成することに意欲的だ。こうした状況を背景に、インフラ投資のパイプラインは堅調を維持するだろう」と語った。

  マッコーリー・セキュリティーズの中国経済担当責任者、胡偉俊氏(香港在勤)は「年内は緩やかなリフレが続くだろう」と予想。「1-3月(第1四半期)はPPI上昇が続くかもしれないが、これは比較的健全なインフレだ。現在明らかに財務レバレッジの削減を重視している中国人民銀行(中央銀行)の政策スタンスに影響を与えることはないだろう」と述べた。

原題:China Factory Prices Surge Most Since 2011, Boosting Reflation(抜粋)

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