14日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  東芝(6502):前日比8%安の229.8円。14日正午に予定されていた第3四半期決算が開示されず午後に株価が急落した。米原子力子会社ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)による米原子力関連会社買収をめぐり内部統制の不備を示唆する内部通報があり追加的な調査に時間を要するとして、四半期報告書の提出期限延長を関東財務局に申請。延長が承認された場合の提出期限は3月14日となる。

  ニコン(7731):15%安の1608円。デジカメ関連製品や産業機器の市場が減速していることを受け、13日に2017年3月期営業利益計画を490億円から440億円に下方修正した。市場予想は500億円だった。SMBC日興証券では、デジカメ新製品失速が足かせとなり決算の印象はネガティブ、と指摘。会社側は構造改革を進めているが、ニコンらしさの消失が懸念材料とした。

  パイオニア(6773):6.6%安の241円。13日発表の10-12月期営業利益は前年同期比6.2%増の18億7500万円。17年3月期営業利益計画は80億円で据え置かれた。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、通期会社計画の達成には1-3月(第4四半期)に前年同期比で11億円の増益が必要と指摘、計画の未達成リスクが高まっているとした。

  アシックス(7936):10%安の1950円。13日発表の16年12月期営業利益は前の期比7.2%減の255億円だった。17年12月期は前期比14%減の220億円になると見込む。市場予想は280億円。SMBC日興証券では市場予想を大きく下回る点がネガティブとした上で、広告宣伝費や本社費用の増加、米ドル高による欧州、オーストラリア、中国などでの仕入れコスト上昇が市場予想からの下振れの原因と分析した。

  ホシザキ(6465):6.3%安の8540円。16年12月期営業利益は前の期比9%増の346億円だった、と13日に発表した。ゴールドマン・サックス証券では、10-12月(第4四半期)は国内売り上げと営業利益がやや弱い印象とし、国内の成長目線を年率5%程度の増加から3%程度の増加に下方修正。17年12月期の営業利益予想を385億円から369億円に減額した。目標株価は1万100円から1万円に引き下げ。 

  三井金属(5706):13%高の371円。17年3月期経常利益計画を140億円から240億円に上方修正すると13日に発表、金属価格が想定上回って推移しているほか、円安も寄与する。市場予想は154億円だった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、市況高や円安だけでなく機能材料が大きく復調しポジティブと評価。機能材料事業の堅調は中計諸策が着実に実現に向かっていることを意味し、同社の再評価につながる可能性があるとした。

  ミネベアミツミ(6479):17%高の1414円。17年3月期営業利益計画を450億円から前期比6.7%減の480億円に上方修正する、と13日に発表。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、旧ミツミ電機のリストラ実施が想定以上で、来期業績への市場の期待も高まりポジティブと評価。発行済み株式総数の2.82%に当たる1200万株、金額で150億円を上限に自社株買いを行うとも発表したこともプラスに働いた。

  アルバック(6728):700円(17%)高の4745円ストップ高。17年6月期の営業利益計画を180億円から前期比46%増の260億円に上方修正すると13日に発表、フラットパネルディスプレー(FPD)製造装置が想定以上に増加した。市場予想は222億円だった。野村証券では、装置市場の環境好転は想定通りだが、収益性改善は想定をさらに上回っていると評価、投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。

  マブチモーター(6592):5.2%安の6050円。17年12月期営業利益計画は前期比11%減の216億円と14日午後に発表、円高や銅・鋼材などの市況品上昇を想定したほか販管費増加も見込んだ。市場予想は256億円だったため、下振れを嫌気した売りが膨らんだ。

  大塚ホールディングス(4578):3.8%安の5297円。17年12月期営業利益計画は前期比19%増の1200億円と14日午後に発表。医療関連、ニュートラシューティカルズ関連とも増収と見込んだほか、コスト最適化を推進する。ただ、市場予想の1358億円からは下振れたため、決算公表後に下げが拡大した。

  ネクスト(2120):9.7%安の724円。13日発表の4-12月期営業利益は前年同期比3.6%増の30億4300万円、17年3月期計画は前期比20%増の48億円300万円で据え置いた。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、海外事業の回復の遅れや本社移転費用などを考慮すると会社側の営業利益計画の達成は難しいと分析した。  

  サントリー食品インターナショナル(2587):3.9%安の4525円。13日発表の17年12月期営業利益計画は前期比4.8%増の980億円と市場予想の1015億円を下回った。クレディ・スイス証券では、業績安定感が増し、良くも悪くもサプライズが年々起こりづらく、投資妙味に乏しいと指摘した。

  キリンホールディングス(2503):3.2%安の1819.5円。13日に発表した17年12月期営業利益計画は前期比0.8%増の1430億円で、市場予想の1522億円を下回った。SMBC日興証券では会社計画が同証事前予想を下回った要因は豪州酒類事業の予想が大きくかい離したためと分析、今期は久々に豪州事業の立て直しが焦点となりそう、と指摘した。

  東和薬品(4553):7.3%高の4825円。4-12月期営業利益は前年同期比38%減の55億700万円と13日に発表。野村証券は10-12月期は薬価が想定より下落したが、コスト抑制が寄与し、おおむね想定通りと分析。販売管理費の増加ペースに歯止めがかかりつつあることを踏まえ、17年3月期の営業利益予想を65億円から70億円(会社計画は前期比35%減の72億円)に、来期を84億円から86億に上方修正した。目標株価は4400円から4600円に引き上げ。

  ノーリツ(5943):4.5%高の2087円。13日に発表した17年12月期営業利益計画は前期比12%増の100億円と市場予想90億円を上回った。国内外での台数・売価・商品ミックスなどの効果や原材料費低減を見込む。同時に発表した新中期経営計画では、最終年度に当たる20年12月期の営業利益目標を240億円(国内170億円、海外70億円)とした。海外事業の継続拡大を図る。

  クレハ(4023):3.5%高の4985円。16年4-12月期営業利益は前年同期比48%増の93億3700万円だった、と13日に発表。家庭用ラップ「NEWクレラップ」が伸びた樹脂製品の収益性改善が寄与した。クレディ・スイス証券は、9カ月累計営業利益が会社側の通期計画90億円を超過したことはポジティブで、進ちょくや円安効果などを踏まえると、通期計画は上回る可能性が高いと分析。同証としては今通期は100億円になると試算した。

  USEN(4842):15%高の460円。映像・音楽配信サービスなどを手掛けるU-NEXT(9418)と経営統合することで基本合意したと13日に発表。UNEXT子会社が実施する株式公開買い付け(TOB)の価格は1株461円。同価格にさや寄せした。UNEXTは150円(20%)高の892円ストップ高。

  

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