米アマゾン・ドット・コムは、米株式市場の取引を追跡・分析する民間向けデータベース構築に携わる。同社は先月、米証券取引委員会(SEC)向けにより規模の大きい取引追跡データベースを構築する案件の受注を取り逃していた。

  投資家擁護団体のヘルシー・マーケッツ・アソシエーションは、株式売買の分析を行うツールをアマゾンのクラウド部門アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)および取引分析会社の米メイストリートと共同開発していくと、13日の発表文で明らかにした。米株式市場では日々の売買件数が500億を超え、総額26兆ドル(約2960億円)規模の取引が行われている。

  最新の取り組みは、トレードの大半が自動化され人間の理解を超えるスピードで遂行されている米株式市場について、日々の動きに関する公開情報が不足しているとの見地に基づく。アマゾンはこれに参画することで初めて金融市場に足掛かりを得た。市場操作の探知や相場急落原因の究明をしやすくすることを目指した米証券取引委員会(SEC)が先月実施した総合監査証跡(CAT)を構築する入札では、アマゾンの技術を用いた米金融取引業規制機構(FINRA)が受注を逃し、シーシス・テクノロジーズ(Thesys Technologies)に発注が決まっていた。

  ヘルシー・マーケッツ・アソシエーションが提供するサービスは情報量でCATには及ばないが、学者や投資家を含む一般が利用でき、規制当局者にしかアクセスできないCATとは異なる。

原題:Amazon Gets New Foothold in Stock Market Tracking, After a Miss(抜粋)

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