欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルが伸び悩む、イエレン議長の証言控えて薄商い

  13日のニューヨーク外国為替市場ではドルが伸び悩む展開。米国債は下げ幅を縮小した。市場関係者は米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が14日から行う半期に一度の議会証言から今後の利上げ動向を見極めようとしている。

  米国株が最高値を更新する中で、ドル買いは控えめだった。トランプ米大統領が先週、税制見直しで「驚異的な」計画を2、3週間以内に発表すると述べたことが手掛かりとなり、財政刺激策に対する期待は依然として高い。この日の取引はイエレン議長の議会証言を控えて薄商いとなった。

  ブルームバーグ・ユーロ指数によるとドルは堅調に推移したものの、ユーロは約1カ月ぶりの低水準となった。

  連邦公開市場委員会(FOMC)が年内に2-3度の利上げを検討している中で、ドルは引き続き魅力的な投資対象とみられている。ただトランプ大統領から通貨安を招くような発言があるのではとの見方からドルに対するロングポジションには慎重になっている。

  ブルームバーグ・ドル指数は約0.15%上昇。一時は0.3%を超える伸びだった。ドルは主要10カ国(G10)通貨の大半に対して上昇。市場では3月に利上げされる確率は約30%が織り込まれている。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは円に対して0.5%上昇して1ドル=113円74銭。一時は114円17銭まで上昇した。公に発言する権限がないとして匿名を条件に述べたロンドン在勤のトレーダーによると、ドルは米国債の利回り上昇や株高にも支えられた。

  ドルはユーロに対しては0.4%上昇して1ユーロ=1.0598ドルとなった。一時は1.0592ドルまで上昇した。
原題:Dollar Pares Gain From February High as Euro Eyes January Low(抜粋)

◎米国株:上昇、最高値を更新-成長促進策への期待でリフレ取引

  13日の米株式相場は上昇し、主要株価指数は過去最高値を更新した。「トランプ・トレード」が健在であることが示された。S&P500種株価指数は5営業日続伸、銀行株が上げを主導した。

  ダウ工業株30種平均は初めて2万400ドルを上回った。トランプ大統領の選挙勝利後から続くリフレトレードが勢いを増した。
 
  S&P500種株価指数は前営業日比0.5%高の2328.25。ダウ工業株30種平均は0.7%上げて20412.16ドル。ナスダック総合指数は0.5%上昇。小型株のラッセル2000指数は0.3%上昇した。4指数はそろって最高値を更新した。

  トランプ大統領が先週、税制について「驚異的な何か」を発表すると述べたことから、大統領および共和党主導の議会が成長促進策を実行するとの観測が強まり、株式相場は上昇していた。

  この日S&P500種の業種別11指数では10指数が上昇。最も上げたのは金融株指数で1.1%高となった。

  下げたのは電気通信サービスで1.3%安。

  S&P500種指数の構成企業では358社が決算を発表しており、うち72%で増益となった。

  米国株はこの3カ月間急速に上昇しており、バリュエーションは2004年以来の高水準となっている。
原題:U.S. Equities Add to Records as Financial Shares Lead Advance(抜粋)
原題:Stocks Rise to Records, Dollar Gains as Bonds Slip: Markets Wrap(抜粋)

◎米国債:下落、財政拡張見通しが復活-FRB議長証言に注目

  13日の米国債相場は3営業日続落。米政権による成長重視政策への期待が復活したのを反映し、米株式相場が過去最高値を更新した。

  ニューヨーク時間午後5時過ぎ、10年債利回りは2.9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 上昇の2.44%。

  今週の米市場の関心は14ー15日に行われるイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言に集中している。同議長の発言で、現在は確率30%程度となっている市場の3月利上げ織り込み具合が、50%に向かうとの期待が広がり、利回り曲線のフラット化につながっている。

  イエレン議長からタカ派的な発言が出てくるリスクや、トランプ政権の政策で利回りに上方向の圧力がかかるとの基本シナリオがある一方で、欧州、特にフランスの大統領選挙で反ユーロ的な結果がもたらされるリスクや不透明感のため、米国債への売りは限定されるとストラテジストらは分析している。

  シャイアム・ラジャン氏を含むBofAメリルのストラテジストらは、10年債利回りが年央までに3%に達すると引き続き予想するものの、2.35ー2.5%という最近のトレーディングレンジはその見方にテクニカル的にリスクが生じていることを示唆していると分析。今週のイエレン議長の証言は、市場が織り込む3月利上げの確率を半々に高める可能性もあると続けた。

  今週は16日に30年物インフレ連動債(70億ドル)の入札が予定されている。
原題:Treasuries Fall Amid Drop in Haven Demand, Yellen Testimony Risk(抜粋)
RESEARCH ROUNDUP: Bearish UST Calls Fade as Euro Risk Rises (抜粋)

◎NY金:下落、株式相場の上昇で逃避需要が減退

  13日のニューヨーク金先物相場は下落。株価指数が世界的に大きく上昇したことを背景に、逃避需要が減退した。

   ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前日 比0.8%安の1オンス=1225.80ドルで終了。

  「トランプ大統領の法人税改革への期待で米国株は引き続き上昇 しており、金の重しになっている」-欧州三菱商事(ロンドン)の 貴金属ストラテジスト、ジョナサン・バトラー氏。「イエレンFRB議長の議会証言が速いペースあるいは早期の利上 げを意味すると解釈されれば、金は今週劣勢に立たされるだろう」。

  プラチナとパラジウムも下落。
原題:Gold Retreats as Rising Equities Put Dampener on Haven Demand(抜粋)

◎NY原油:反落、3週間ぶりの大幅安-米シェール増産を嫌気

  13日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が反落。石油輸出国機構(OPEC)が減産を実行している一方で、米国のシェール原油掘削が盛り返していることを嫌気し、約3週間ぶりの大幅な下げとなった。

  BNPパリバの商品調査責任者、ハリー・チリンギリアン氏 (ロンドン在勤)は電話インタビューで、「市場は一服するタイミングだ」と指摘。「OPECが向こう半年で達成できる減産と、その効果を薄めてしまう他国の増産を、はかりにかけなくてはならない」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前営業日比93セント(1.73%)安い1バレル=52.93ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント4月限は1.11ドル(約2%)下げて55.59ドル。
原題:Oil Slips Most in 3 Weeks as OPEC Cuts Face Rising U.S. Output(抜粋)

◎欧州株:15年来の高値、インフレ見通しと資源高で-広範な業種に買い

  13日の欧州株式相場は5営業日続伸。指標のストックス欧州600指数は2015年12月以来の高値で引けた。資源高に加え、インフレが上昇したとの観測を背景に、広範な銘柄が買われた。

  ストックス600指数は前週末比0.8%高の370.13で終了。5日続伸は昨年12月以降で最長の上げ局面。この日は業種別の19指数のうち18指数が値上がり。金属相場の2日続伸を手掛かりに鉱業株指数は14年以来の高水準に達した。

  CMCマーケッツのアナリスト、マイケル・ヒューソン氏によると、中国と英国、ドイツ、米国の物価統計が今週の注目材料で、エネルギー値上がりの影響でいずれの国でもインフレが加速したとみられている。

  個別銘柄では、ドイツ製薬会社スタダ・アルツナイミッテルが13%急伸。2社から買収提案を受けた。英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)は2.5%上昇。関係者によれば、同行は10億ポンド(約1420億円)余りのコスト削減を計画している。
原題:Europe Stocks Rise to Highest Since 2015 on Economic Optimism(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債が下落、リスク意欲改善で-オーストリア債も下げる

  13日の欧州債市場ではドイツ国債が下落。日米首脳会談が建設的だったことを背景に、市場全体でリスク意欲が改善した。

  ロンドン時間午後4時9分現在、ドイツ10年債利回りは前週末比2.2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.34%となった。

  オーストリア国債も下げた。銀行団を通じて長期債が発行されるとの観測が長期債への重しとなった。同国債の10年物利回りは1.8bp上昇し0.61%。
原題:Bund Futures Close Lower; End-of-Day Curves, Cross Spreads(抜粋)

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