投資家はフランス大統領選挙で極右のルペン国民戦線(FN)党首が勝利するリスクを意識し始めたようだ。オプション市場にその初期の兆候が見られる。

  ルペン氏の勝利は依然、可能性の低い「テールリスク」と見なされているものの、昨年の英米両国の意外な選挙結果を受け、政治リスクをめぐる投資家の意識が高まってきた。フランスの通貨同盟離脱を目指すとするルペン氏の政策はユーロの存続を脅かし得る。

  投資家の懸念は次のような兆候に表れ始めている。衝撃が起こった時に最も顕著なのはドイツ国債への質への逃避だろう。オプショントレーダーの一部は10年物ドイツ国債の利回りが現在の0.3%前後からゼロまで下がることを見込んでいる。投資家がルペン氏勝利のリスクを織り込むに伴い、ドイツ国債の買いオプションの需要が高まりつつある。

  ユーロ安を見込む取引も増え、投資家は現在ユーロについて昨年6月以来の弱気となっている。ルペン氏の勝利はスポットとオプション市場双方で下押し圧力を生じさせる公算だ。

原題:Le Pen Tail Risk Puts Traders on Alert as Volatility Creeps Up(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE