世界の労働人口は想定を超える急ペースで縮小しており、増え続ける高齢者を支える労働者の減少が一段と進んでいる。ブルームバーグのサンセット指数が示した。

  旧来からある指数は15-64歳の人々を労働力として計算するが、世界では65歳よりかなり手前で引退する人も多い。ブルームバーグが調べた177カ国・地域では男性の77%、女性の78%が65歳にならなくとも年金を受け取り始めることができる。

  各国ごとの法定上の年金受け取り可能年齢を基にしたサンセット指数は、世界銀行や国連などが示した2016年推計値との違いを浮き彫りにしている。旧来の指数はロシアでは高齢者1人を労働者5.1人が支えるとしているが、サンセット指数はわずか2.4人の労働者が支えなければならないことを示している。

  資源配分で厳しい選択を迫られる可能性が高いのがアジアだ。アジア太平洋リスクセンターの推計によると、アジアの高齢者人口の割合は2030年までに71%に達し、北米の55%や欧州の31%を大きく上回る。

  世界の65歳以上の人口の約22%を占める中国では男性60歳、女性55歳が定年。サンセット指数は、中国では高齢者1人を労働者3.5人が支えることを示している。従来型の指数では7.3人が支えるとしていた。

  サンセット指数によれば、労働者の負担が最も大きいのは、定年が61.6歳のフランス。退職者1人を約2人の労働者が支える。米国は4.4人の労働者が高齢者1人を支える。

原題:Shrinking Worker Pool Pressures Retirement Programs (Correct)(抜粋)

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