米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は今週の議会証言で、次回利上げのタイミングに関して大きなヒントは示さない公算が大きい。だが、トランプ政権が撤廃すると誓った金融規制改革を擁護すると予想される。

  イエレン議長はトランプ米大統領就任後で初の議会証言を14、15両日に行う。政権交代を受けて連邦準備制度は、トランプ氏が所属する共和党議員らに支持される大幅な見直しに直面する可能性がある。また、上院銀行委員会の新委員長、マイケル・クラポ議員(共和、アイダホ州)が米金融当局の権限や構造に関する見直し案にどんな立場を取るのかも公聴会で明らかになりそうだ。

  金融政策については、議長は次回の連邦公開市場委員会(FOMC)を前に当局の選択肢をオープンにしたままにする見通し。3月半ばのFOMCでの行動を予想する投資家は少ないが、複数の政策当局者は利上げの可能性を排除すべきでないと述べている。

  コーナーストーン・マクロのパートナー、ロバート・ペルリ氏は顧客向けリポートで、「イエレン議長は3月利上げの可能性を検討議題に残すと思う」とし、昨年12月時点の当局者の経済予測で示された「年内3回の利上げ見通しを後退させることはないだろう」と記した。

  FOMCは昨年12月に0.25ポイントの利上げを決めた。次回会合は3月14、15両日に開催する。

  任期を1年残すイエレン議長は、トランプ政権が詳細を示していない成長促進策をめぐる不確実性を踏まえつつ、緩やかな景気改善に沿って慎重に金利を上向きに誘導したい意向と見受けられる。トランプ大統領は9日、「驚異的な」税制プランを数週間以内に発表する考えを示した。

  イエレン議長は14日午前10時(日本時間15日午前0時)に上院銀行委員会で、15日午前10時に下院金融委員会で証言する予定。議長は事前に準備した証言原稿を配布し、議員からの質問に応じる。議会証言では、FRBのバランスシート規模縮小の時期や方法などめぐる議論や来年2月に任期切れとなるイエレン議長の将来なども注目されそうだ。

原題:Yellen Unlikely to Rule Out March Hike in Capitol Hill Testimony(抜粋)

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