ワイン通には注意が必要だ。中国当局が資本流出と人民元安を食い止めようとしていることで、えり抜きのワインの値段が高騰している。

  英国に本拠を置くワイン投資会社カルト・ワインズによれば、投資家はグランジやラフィットなどの人気あるワインを追い求めている。人民元が昨年、対ドルで大幅に下落し、中国当局が本土からの資本流出を抑制する中で、投資家は現金を資産に換えようと急いでいる。

  カルト・ワインズのマネジングディレクター、トム・ギアリング氏はインタビューで、「中国の多くの人たちが突然、着眼点を変えた」と指摘。「彼らが今、われわれにする質問は『それは良いオフショア投資か』、『実物資産に資金を投じるのは良い方法か』、『それは人民元に結び付いているか』、『金融市場との相関性があるか』といった点だ」と話した。

  中国の需要拡大は、最高級の評価を得ている世界のワインの価格指標であるLiv-ex100ファイン・ワイン指数に見て取れる。同指数はこの5年余りの最高水準に上昇。トランプ米大統領の保護主義的な政策や年内の欧州での選挙を警戒する株式や通貨の投資家がうらやむであろう伸びを示している。カルト・ワインズによれば、香港はワインのバイヤーの国・地域として世界全体の20%を占め、英国に次ぐ2位。2014年当時のシェアは12%だったという。

原題:China’s Capital Controls Are Hitting Wine Lovers Where It Hurts(抜粋)

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