フランス大統領選挙の候補、ルペン国民戦線(FN)党首は仏国債の保有者はどの通貨で償還されても気にしないだろうと言うが、投資家はそうは考えない。

  バンク・アウディ(ジュネーブ)の債券責任者ヤニック・ノード氏は、通貨変更の可能性が本当に出てきたら、「フランスへのエクスポージャーを考え直す必要がある」と述べた。「新興市場債に投資する外国の投資家は現地通貨建てなら為替リスクをカバーするため主要通貨建てに比べてはるかに高い利回りを求める。フランスについても同じことだと思う」と解説した。

Marine Le Pen on Feb. 9.
Marine Le Pen on Feb. 9.
Photographer: Thomas Samson/AFP via Getty Images

  ルペン氏は、ユーロを離脱してもフランス国民の懐は痛まないと有権者を納得させようとしている。同氏の掲げる政策は、中央銀行をフランスの支配下に取り戻して新しいフラン紙幣を印刷し、福祉や国債償還の費用として使おうというもの。

  9日のテレビインタビューで、通貨を変更しても投資家やフランス国民にとって問題ではないと説いた。しかし、アバディーン・アセット・マネジメントの債券ポートフォリオマネジャーのジェームズ・エイシー氏(ロンドン在勤)は反論。「フランスの投資家はそれほど気にしないかもしれないが、自分の通貨がドルやポンドである投資家は大いに気にする。自分の通貨での価値が大幅に目減りしてしまうこともあり得るからだ」と話した。

  ルペン氏が当選することへの懸念を反映し仏国債のドイツ債に対する上乗せ利回りは先週4年余りで最大に達した。  

原題:Le Pen May Get a Shock If She Tries to Pay French Debt in Francs(抜粋)

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