10日の米国債は下落。トランプ米政権が前日に中国の習近平国家主席との電話会談で「一つの中国」政策を確認したことから、世界的に安全資産の需要が後退した。ドルが対円で伸び悩むのにつれて、米国債相場は下げ幅を縮めた。

  ニューヨーク時間午後5時現在の10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 上昇して2.41%。欧州債も総じて下げた。

  最近の米国債利回りはドル・円相場に連動している。この日は米取引時間帯にドルが対円で上げ幅を縮小したのに伴い、米国債利回りはこの日の高水準から下げた。昨年11月8日の米大統領選挙投票日の米10年債利回りは1.80%だったが、12月15日には2.60%まで上昇した。同様にドルは対円で105円から119円程度に上昇した。

  利回りがこの日の高水準から下げるとイールドカーブはフラット化した。5年債と30年債の利回り差は4日連続で縮小し112.5bpと、1月27日以来の低水準となった。来週行われるイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言で、市場が織り込む3月利上げの確率が高まる可能性があるとの見方も、イールドカーブのフラット化につながった。

  週間ベースでの利回りはわずかに低下、5年債利回りは2.5bp下げた。米財政刺激策が近く発表されるとの観測が遠のいたほか、フランス選挙戦をめぐるリスクなどから安全資産の需要が高かったが、トランプ大統領が9日に法人税改革の「驚異的な」プランが今後「2、3週間」内に発表されると述べたことや、米国債入札による供給圧力などで、利回りの下げは縮小された。

原題:Treasuries Pare Declines Spurred by China Policy Assurance(抜粋)

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