ゴールドマン・サックス・グループのストラテジスト、アビー・ジョゼフ・コーエン氏が同社のグローバル・マーケット・インスティチュート部門の社長の座を退く。同氏は米国株の上昇相場を正しく予言しウォール街随一の著名ストラテジストとなった。

  コーエン氏(64)は経営と管理の職務の大半を手放す。顧客や社内のさまざまなグループに対する助言は続ける。同氏が9日のインタビューで明らかにした。2日付の社内メモによれば、相談役となり投資アドバイスを求める顧客と面談する。ゴールドマンの米国の退職プランを監督する投資委員会のメンバーにもとどまる。米国防省傘下の国防大学との連携役も果たす。

  ゴールドマンでの26年間の前半にコーエン氏は1990年代の株価上昇を言い当て評判を得た。1998、99両年にインスティチューショナル・インベスター誌の番付でトップストラテジストに選ばれた。「1990年代の相場を言い当てられたことにはもちろん満足だ」が、「正しく予想できた理由にはもっと満足している。それは、米経済に構造的変化が起こりつつあると認識できたことだ」とコーエン氏は語った。

  2000年3月に1999年1月以降で初めて顧客に株へのエクスポージャーを減らすことを勧め、実際にその後相場が下落した原因は同氏にあるとして「アビー効果」と呼ばれた。

  コーエン氏は弱気に転じたわけではなく、強気の度合いを減らしただけだった。インターネット株バブル崩壊と米同時多発テロ後の株価下落を予想することはできなかった。2008年の金融危機も予測せず、ベアー・スターンズが事実上破綻した月にデービッド・コスティン氏にチーフ・インベストメント・ストラテジストの座を譲った。

原題:Abby Joseph Cohen, Famous for Bullish Calls, to Retire (Correct)
Abby Joseph Cohen, Famous for Bullish Calls, Plans to Retire (1)(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE