銀行が将来の金融危機を乗り越えられるかどうかを見極める米連邦準備制度理事会(FRB)の年次ストレステスト(健全性審査)はウォール街にとって長年、コンプライアンス問題をめぐって頭痛の種だったが、これを米共和党議員が相次いで標的にし始めた。

  パット・トゥーミー上院議員は9日、イエレンFRB議長にストレステストの廃止を要請。同テストが融資を妨げ、銀行に不要なコストを負わせ、経済成長に悪影響を及ぼしていると訴えた。下院金融委員会のジェブ・ヘンサリング委員長も同テストの見直しを求めており、毎年ではなく隔年の審査とする法案の提出を検討している。

  トゥーミー議員はイエレン議長宛ての書簡で「一部の金融機関は毎年、コンプライアンスのために数億ドルを支出している」と指摘し、この審査を「FRBは打ち切るべきだ」と主張した。同議員はまた、イエレン議長が全ての規則策定作業の停止を検討する必要性にも言及。トランプ大統領が先週指示した金融規制の見直しを米財務省が完了し、新政権がFRB理事の空席を補充できるまでは、イエレン議長に留保を求めたいと述べた。トゥーミー議員は上院銀行委員会と財政委員会の両方に所属する。

  大手銀行は金融危機をきっかけにストレステストが導入されて以来、審査の見直しを強く求めていた。審査に合格できない場合の影響は大きく、金融機関は配当支払いや自社株買いが制限され、自社の評判にダメージとなる。

原題:Yellen Urged to Nix Stress Tests as GOP Pursues Banks’ Wish List(抜粋)

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