香港当局が進める不動産価格の抑制策が予期せぬ結果を招いている。最近発売された新築の集合住宅にそれが見て取れる。

  香港では先週、中心部から離れた新築105戸の募集に少なくとも800件の引き合いがあり、わずか一日でほぼ全てが売約済みとなった。新築物件に買い手が殺到する状況は今年に入って一般的になっている。不動産価格抑制を図る当局の取り組みを受けて中古物件の販売がほぼ停止されているため、新築需要が押し上げられているという構図だ。

  香港当局は昨年11月、住宅一次取得者を除く全ての香港居住の購入者を対象に、印紙税を引き上げた。これにより中古住宅の売却を検討する人、および購入希望者双方が急に売買を見合わせるようになった。結果的に当局が新たな措置を発表して以降も不動産価格は上昇を続け、特に新築住宅需要が大幅に増え続けている。

  香港の不動産会社、長江実業地産(チョンコン・プロパティー・ホールディングス)幹部の趙国雄氏は「印紙税引き上げや住宅ローン抑制を受け、中古住宅市場では誰も資金調達できず、売る必要もない。それが新築住宅の需要を生んでおり、需要が旺盛だとみる開発業者が販売価格を調整できるようになっている」と述べた。

原題:In World’s Priciest Home Market, Curbs Have Unwitting Effect (1)(抜粋)

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