8日の米国債は4日続伸。財政刺激策が近く発表されるとの期待が薄れたことから、買いが続いた。この日は10年債入札を控えたショートカバーも米国債を支えた。欧州債も総じて上昇した。域内の国債発行では力強い投資家需要が集まった。

  国債利回りの低下幅は1-5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 。ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは約6bp下げて2.34%。

  米ブラックロックのローレンス・フィンク最高経営責任者(CEO)は、財政出動の遅れで10年債利回りが2%を下回る可能性が高まっていると指摘した。

  午後に実施された10年債入札(発行額230億ドル)の結果を受けて、米国債は伸び悩んだ。最高落札利回りは2.333%。締め切りの午後1時直前の同年債利回りは2.314%だった。プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)の落札に占める割合は31%。過去4度の10年債四半期入札の平均値を上回った。

  インフレ期待の低下を背景にインフレ連動債(TIPS)は比較的軟調。5年債のブレークイーブンレートは1.93%に低下した。2月2日には2年ぶり高水準の2.06%だった。

  FTNファイナンシャルの金利戦略責任者、ジム・ボーゲル氏は今年上半期の米利上げ見通しが後退し、ドルの下落とともに「インフレ・TIPSの取引も急降下している」と述べた。

  30年債利回りは2週間ぶりに3%を下回った。5年債と30年債の利回り差はこの日も縮小した。
  

原題:Treasuries Rise as Fiscal Stimulus, Inflation Expectations Ease(抜粋)

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