トランプ米大統領は8日、移民を制限する自身の権限が裁判所に問われるべきではないと主張した。「あらゆる種類の」外国人の入国を禁じる権限を大統領に与えた米国の法律を演説で読み上げた。

  「差し止めたり制限したり、大統領は何でも望む通りにできる」とトランプ大統領はワシントンでの警察署長や保安官との会議で法の条文を読み上げた後に述べ、そのことを「これ以上明白にあるいはきちんと記述することはできない」と指摘した。

  イスラム圏7カ国からの入国を一時的に禁止する大統領令についてシアトルの裁判所が下した差し止め仮処分を解除するかどうかを判断するサンフランシスコの連邦高裁の3判事を前に7日夕、双方が主張を展開した。判事らはどのような判断を示すかについて何も示唆していない。判断は週内に示される公算。

  トランプ大統領は問題が司法の手に委ねられたことに対する不満を鮮明にし、またリベラルとされる同高裁の評判に暗に言及し「恐らくはこの部屋の中にいる人全員と異なる解釈をする」と発言した。

  仮処分決定を下した判事については「いわゆる裁判官」と4日にツイッターで記述し不信をあらわにした。

  8日のスピーチでは高裁を直接批判することは避け「裁判所が偏った考えを持っているとは言いたくない」とした上で、「裁判所はあまりにも政治的なように思われる。米国の安全保障にかかわる重要な問題で、司法が正しい行動を取ってくれれば素晴らしい」と語った。

  「これまでの事態の結果、米国は現在リスクにさらされている」とも述べた。

原題:Trump Argues U.S. Law Gives Him Broad Power to Limit Immigration(抜粋)

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