インド準備銀行(中央銀行)は8日、政策金利の据え置きを発表した。2会合連続で市場の利下げ予想に反して据え置いた。政策スタンスは「中立」と従来の「緩和的」から変更し、緩和サイクルの終了を示唆した。

  インド中銀は政策金利であるレポ金利を6年ぶり低水準の6.25%で維持した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査で据え置きを予想したのは39人中5人のみで、34人は6%への引き下げを見込んでいた。

  また、来年度(2017年4月-18年3月)の経済成長率について、中銀は急回復を予想。モディ首相が打ち出した高額紙幣廃止で打撃を受けた消費が持ち直すとみる。この日の政策決定に関して「高額紙幣廃止が及ぼすインフレと生産ギャップへの一時的な影響がどのように展開していくのか見極めるため政策金利の据え置きを決定した」と説明した。

  パテル総裁は、中立へのスタンス変更によって政策の柔軟性が高まると指摘した。米国の追加利上げが見込まれる中で世界的に中銀の緩和余地は小さくなっている。

  総裁はインフレについて「食品を除いた消費者物価指数の上昇率は4.8-4.9%で足踏みしている」と述べ、高額紙幣廃止の影響がなかったら昨年12月のインフレ率は実績の3.4%よりも140ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高かっただろうと試算した。中銀のインフレ率目標レンジの中間値は4%。

原題:India Signals End to Easing Cycle, Unexpectedly Holds Rates(抜粋)
India Signals End to Easing Cycle, Unexpectedly Holds Rates (3)

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