確率の法則に挑むかのような株価急騰だった。インドの再生紙取引企業クシャル・トレードリンクの株価はわずか3年で8811%の上昇を記録。先月後半に同銘柄の取引が規制される直前まで約60営業日連続で値上がりしていた。

  ムンバイに上場する同社の株価急騰は、証券取引所を運営するBSEの市場監視担当者の目を引き、BSEは1月24日にクシャル株の1営業日当たりの価格変動と短期取引を制限した。

  詳細は公開されていないとして事情に詳しい関係者が匿名を条件に述べたところによれば、クシャル株の価格と売買高、それに取引パターンの異常を特定したBSEは、インドの証券当局にこの問題を報告。クシャル株の取引規制が発表されてから同銘柄は17%下げており、それまでの驚異的な値上がり局面は終わった。

  クシャルを創業したサンディープ・アグワラル会長は2月6日の電話インタビューで、同社の株価が急上昇を続けた理由は分からないと述べた上で、同社の事業見通しについては引き続き強気だと説明。新規事業への参入もあり2018年3月期の通期売上高は倍以上になるとの予想を示した。

  同会長は「ホスピタリティーや教育、エンターテインメント分野の不良資産を買い取りたいと考えている」と話し、同社の事業モデルと海外投資に関するBSEからの問い合わせに答えていることも明らかにした。

  BSEもしくはインド証券取引委員会(SEBI)がクシャル株に追加措置を講じるかどうかは不明だ。BSEの広報担当ヤティン・パディア氏はコメントを控えた。SEBIの報道担当に電子メールとテキストメッセージで問い合わせしたが、今のところ返答はない。アグラワル会長は、SEBIからの接触はないと語っている。

原題:Top-Performing Asian Stock Ends 8,811% Rally After Trading Curbs(抜粋)

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