1営業日当たりの取引が5兆1000億ドル(約573兆円)に上る外国為替市場で取引プラットフォームを新たに始めるシンガポール企業、スパーク・システムズは、アジアにより多くの外為取引を呼び込みたいと切望している。

  シンガポール通貨庁(MAS、中央銀行に相当)の支援を取り付けた同社はプラットフォームの試験運用を3月に開始する。ダイモン・アジア・キャピタルも出資するスパークは低めの手数料でトレーダーの獲得を目指す。ダイモンは55億ドル規模の投資運用会社で、同社の通貨ヘッジファンドは昨年、プラス56%のリターンを記録した。

ウォンCEO
ウォンCEO
Photographer: Ore Huiying/Bloomberg

  スパークのウォン・ジョー・セン最高経営責任者(CEO)によれば、同社の目標はアジアを拠点とする機関投資家がロンドンやニューヨークに発注しなくともシンガポールで取引を行うことができる場所を生み出すこと。シンガポールは通貨取引でここ数年、世界シェアを伸ばしているものの、いまだにニューヨーク、ロンドンには遠く及ばない3位。地元の官民が是非とも縮めたいと願う欧米との格差だ。

  ウォンCEO(53)は約30年間にわたりシンガポールの金融業界で活躍。1998-2014年にはGKゴー・ファイナンシャル・サービシズを運営。外貨建て株式の価格を決める取引所向けテクノロジーを開発したM-DAQプライベートも共同で設立した。中国の電子商取引会社アリババ・グループ・ホールディング系のアント・ファイナンシャル(螞蟻金融服務集団)も現在、M-DAQを支援している。

原題:Hedge Fund That Made 56% in FX Backs New Trading Platform (1)(抜粋)

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