独立系の投資銀行は米国の大銀行から人材を採用できる機会が増えていると認識していると、投資銀グリーンヒルのスコット・ボク最高経営責任者(CEO)が指摘した。

  ボク氏はクレディ・スイス・グループが7日開催した会議で、欧州の主要銀は収入減少でコスト削減を進めているため、採用対象にできる人材が引き続き「比較的豊富」との見方を示した。その上で、「ゴールドマン・サックス・グループやJPモルガン・チェース級の世界で最も成功している銀行でも組織変更が常にある」として、これによって企業の合併・買収(M&A)案件で働ける新天地を探すバンカーが出てくると説明した。

  同氏は6日、ゴールドマンからリチャード・フィリップス氏をグリーンヒルのオーストラリア部門共同責任者および同社全体の副会長として迎える人事を発表。ニューヨークに本社を置くグリーンヒルは昨年、カナダ事業の責任者として元ゴールドマンのマネジングディレクター、スティーブ・メイヤー氏を採用した。

  グリーンヒルをはじめ、ラザードやペレラ・ワインバーグ・パートナーズなど独立系の投資銀はここ何年も、大手銀で経験を積み顧客リストを構築したバンカーを採用してきている。エバーコア・パートナーズは昨年11月、元ゴールドマン幹部のジョン・S・ワインバーグ氏を執行会長として迎え、5年で9400万ドル(約105億円)の報酬パッケージを付与した。

  ボク氏は「最優良行であっても、そこに満足せず独立系で働いた方がいいと考える人材を見つけることができる」と話し、優れたM&Aバンカーでも行内で昇進を逃せば「多くの場合、そこにとどまりたくないものだ」と説明した。

原題:Goldman Banker Diaspora Offers Hiring Opportunity, Bok Says (1)(抜粋)

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