8日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  旭硝子(5201):前日比9.1%高の908円。2017年12月期営業利益は前期比9%増の1050億円の見通し、と7日に発表した。市場予想は955億円。同時に発行済み株式総数の1.3%、金額で100億円を上限とする自己株取得計画も明らかにした。メリルリンチ日本証券は、構造改革の一巡で事業利益がEPSに寄与する収益構造となりつつあると評価、株主還元もポジティブな印象とした。

  三菱ケミカルホールディングス(4188):5.1%高の814.5円。17年3月期営業利益計画を2290億円から2660億円に上方修正する、と8日午後に発表した。市場予想は2499億円。機能商品分野を中心に販売が堅調な上、医薬品事業での技術料収入が増加する見通し。MMAなど石油化学製品の市況や需要が堅調に推移していることも寄与する。期末配当計画も8円から10円に増額、年間でも16円から18円に増やす。前期実績は15円。

  大陽日酸(4091):9.5%高の1424円。17年3月期営業利益計画を520億円から550億円に上方修正する、と7日に発表した。国内バルクガスの収益改善やサーモスグループの好業績などが寄与する。市場予想は538億円だった。みずほ証券は、4-12月期はサーモス他事業を中心に想定を上回ったと指摘。同事業の第3四半期営業利益が28億円に達したことから、会社の通期予想は若干保守的とみる。

  日本曹達(4041):9.9%高の589円。17年3月期営業利益計画を40億円から51億円に上方修正する、と7日に発表。為替の円安推移や持ち分法適用関連会社の業績伸長が寄与し、前期比では減益率が46%から31%に縮小する見込み。クレディ・スイス証券は上方修正についてポジティブと評価。17年前半まで需給環境が厳しい見通しのメチオニン市況の下落に懸念を示す一方、新規農薬の今後の収益寄与に注目するとした。

  三井造船(7003):7.2%安の168円。17年3月期純利益計画を140億円から50億円に下方修正する、と7日に発表。子会社で建設中のプラント工事で損失が拡大し、最終利益は一転減益となる。市場予想は156億円。同時に期末配当予想を5円から3円に引き下げた。SMBC日興証券は、再度第2四半期と同じ海外プラント案件で追加費用を計上しており、ネガティブとの認識を示した。

  横河電機(6841):7.8%安の1641円。16年4-12月期営業利益は前年同期比34%減の200億円だった、と7日に発表した。SMBC日興証券は、10-12月は海外中心に受注が14%減少したほか、営業利益は45%減の55億円と同証予想の85億円を下回り、ネガティブな印象と指摘。17年3月期の会社計画を1-3月に引き直すと、受注高で前年同期比10%増、営業利益31%増と第3四半期とは対照的にかなりの増加を見込むことになる、とした。

  NTTデータ(9613):5.2%安の5470円。16年10-12月期営業利益は前年同期比12%減の291億円だった、と7日に発表。野村証券は一過性費用の計上などで市場コンセンサスの328億円を下回った上、営業減益となり精彩を欠いたと指摘。回復トレンドは不変でも海外事業の収益性改善ペースは依然遅いとみる。

  クラレ(3405):7.1%安の1655円。7日午前に発表した17年12月期営業利益計画は前期比3.2%増の700億円と、市場予想748億円を下回った。また、16年12月期は前の期比2.6%増の678億円で、昨年11月時点の会社計画700億円に届かなかった。機能材料とトレーディング、その他事業が減収減益だった。

  三井物産(8031):2.5%高の1695円。17年3月期純利益計画を2200億円から3000億円に上方修正する、と8日午後に発表した。鉄鉱石・石炭価格の上昇で金属資源事業の利益が従来見込みより増える。市場予想は2480億円だった。同時に発行済み株式総数の1.56%、金額で500億円を上限に自己株を取得することも明らかにした。

  セーレン(3569):12%高の1550円。17年3月期営業利益計画を87億円から前期比15%増の95億円に上方修正する、と7日に発表。市場予想は89億円だった。期末配当計画も1株12円から18円に増額、年間でも30円と従来予想や前期の24円から上積みする。16年4-12月期は主力の車両資材事業が堅調で、営業利益は前年同期比21%増の74億4900万円だった。

  マブチモーター(6592):6.8%高の6130円。16年12月期営業利益は242億円と、従来計画を11%上回ったもよう、と7日に発表した。自動車電装機器市場の堅調な推移に加え、期末の円安傾向を反映した。JPモルガン証券は、17年度に向けて発射台が高くなり、例年慎重な会社計画自体が現状のコンセンサス予想を超えてくる可能性があるとし、株価の割安感が意識されるとの見方を示した。同社はまた、期末配当予想を従来の45円から76円に積み増し、年120円(前期実績110円)とした。

  タカラトミー(7867):6.8%高の1266円。17年3月期営業利益計画を40億円から前期比2.6倍の70億円に上方修正する、と7日発表。市場予想は64億1500万円。「トミカ」や「リカちゃん」など国内定番玩具商品が好調に推移している。いちよし経済研究所は、上方修正は強気で見ていた同研想定を上回る水準と評価した。

  富士通(6702)、富士電機(6504):富士通は3.8%安の651.5円、富士電は1.8%安の656円。相互に10%超の株式持ち合いを見直し、保有比率を引き下げると7日に発表した。富士電は富士通株を約1億6889万株売り出し、売出価格は8-10日に決定する。富士通は富士電株の売却を株価動向を見て実施する。また、富士通は発行済み株式総数の1.9%、金額で250億円を上限に自己株を取得すると発表した。JPモルガン証券は、売出価格の決定まで短期的に株価は軟調な推移となる可能性があるとみる。ただ、富士通は自社株買いも発表しており、過度に悲観する必要はないとした。

  丸一鋼管(5463):6.5%安の3525円。17年3月期営業利益計画を237億円から234億円に下方修正する、と8日午前に発表した。国内事業では、先行して値上がりを続けるコイル価格に対して製品転嫁のスピードと幅が追いつかず、収益の悪化が懸念されるという。同時に期末配当予想を従来の56円から54円50銭に減額した。

  島津製作所(7701):4.4%安の1817円。16年10-12月期営業利益は前年同期比14%減の67億円だった、と7日に発表。事業別では医用機器が同4.6%減少した。みずほ証券は、計測や医用の収益性がやや低く、営業利益は同証予想の74億円を下回り第一印象はネガティブと指摘。18年3月期業績を織り込んでも、投資指標面から特段割安感はないとの認識を示した。

  テレビ朝日ホールディングス(9409):3.6%高の2348円。17年3月期純利益計画を100億円から150億円に上方修正する、と7日に発表した。順調なスポット収入に加え、静岡朝日テレビなど3社を持分法適用関連会社にすることで、負ののれんを投資利益に計上する見込み。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、足元の視聴率が好調にもかかわらず、第4四半期のテレビ広告収入計画が保守的な上、子会社の収益拡大も見込めることから再度の上振れが市場で期待される可能性があるとした。

  参天製薬(4536):4.4%高の1577円。16年4-12月期コア営業利益(IFRS)は前年同期比5.9%減の331億円だった、と7日発表。同日の電話会議では、ぶどう膜炎治療薬「DE-109」の新薬申請を米国で3月、欧州では17年度下期に予定していることを明らかにした。SMBC日興証券は、通期業績の会社計画は据え置かれており、決算内容は中立だが、順調な新薬開発の進捗(しんちょく)が確認でき、トータルではポジティブと評価した。

  リンナイ(5947):5%安の9070円。17年3月期営業利益計画を370億円から330億円に下方修正する、と7日に発表。一転して前期比4.6%減益となる見込み。市場予想は362億円だった。クレディ・スイス証券は、国内では単価の下落が続いており、不安を払拭(ふっしょく)できないと指摘。国内リフォーム需要の弱さが同社の決算にも表れているとした。

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