7日の欧州債市場ではギリシャ国債が下落し、2年物利回りが10%に接近した。ユーロ圏内は3月から選挙が相次ぐ忙しい時期に突入するものの、ギリシャの財政目標をめぐり債権者間が一致できておらず、同国にとって支援策の検証作業を完了する時間が足りなくなるとの懸念が高まっている。

  ロンドン時間午後5時5分現在、2019年償還債利回りは前日比80.4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の9.73%。一時は9.77%と、昨年9月以来の高水準に達した。

  国際通貨基金(IMF)は6日、ギリシャ経済に関する年次評価の協議後、同国はユーロ圏の債権者が設定した財政黒字目標を達成できないだろうとの見解を示した。欧州連合(EU)当局者は協議が非公開であることを理由に匿名で、IMFの仮定は現実に基づいておらず、同国の財政改革が考慮されていないと指摘した。

  ギリシャが債券市場に復帰して以来、金融支援をめぐるこうした争いは長く続いており、そのたびに同国債は売り込まれている。同国債の売買は少なく、特定の投資家間での取引にとどまっているものの、以前も債務協議のもつれで他の国債にも売りが波及し、ボラティリティが高まったことがあった。

  みずほインターナショナルの金利ストラテジスト、アントワーヌ・ブーベ氏は電子メールで、「全ては債権団との協議に懸かっており、投資家が織り込むには極めて難しいタイプのリスクだ」とし、「一部の投資家は不透明感が解消するまで再投資を待ちたいと考えるだろう。それは想像に難くない」と語った。

  860億ユーロ規模のギリシャ支援策の検証作業完了に向けた協議は、IMFとユーロ圏当局者間でギリシャ経済の見通しや目標、債務の持続性をめぐり見解に大きな相違があるため行き詰まっている。3月15日にはオランダ総選挙が控えており、債権者らはユーロ圏財務相会合(ユーログループ)が開催される2月20日までに合意する必要がある。これを過ぎれば、合意成立までいっそう複雑になる可能性がある。

  欧州債の指標とされるドイツ10年債利回りは2bp低下し0.35%となった。

原題:Greek Two-Year Yields Approach 10% Amid IMF Standoff With EU (2)(抜粋)
Euro-Area Government Bonds End-of-Day Curves and Cross Spreads(抜粋)

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