欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルが上げ縮小、米国債利回りに連動-ポンドは反発

  7日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが上げを縮める展開。午前中は米国債利回りが上昇する中でドルは一時0.8%高を付けたが、その後は伸び悩んだ。

  ドルは一時1月末以来の高値を付けたが、その後ポンドが急伸する中で上げを縮小。ポンドは一時約1%下げる場面もあったが、ロンドン市場が引けた後に反転した。イングランド銀行金融政策委員会(MPC)のフォーブス委員が、近く利上げが必要になる可能性があるとの認識を示したことに反応した。ドルは対円では前日、昨年11月以来の安値を付けたが、この日は反発した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.4%上昇。ポンドは対ドルで0.3%高。

  ドルは対円で0.6%上げて1ドル=112円39銭。対ユーロでは0.6%上昇の1ユーロ=1.0683ドル。

  ドルはこの日、米10年債利回りに連動する形で推移。同利回りは午前中一時上げたが、その後低下し、2.37%を下回る場面もあった。

  フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は6日、3月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げは選択肢となるとの見解を示した。サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁も先週、3月の利上げは理にかなっている可能性があるとの認識を示していた。

  ハーカー総裁はサンディエゴでの講演後に記者団に対し、「3月に議題となる。どのFOMC会合でも排除しない。データ次第だ」と語った。来月利上げすべきだと確信するには何が必要かとの問いに対しては、「先週の雇用統計の数字は非常に良好だった。国内総生産(GDP)に関連して良いニュースが続き、労働市場が力強さを増しつつあることを示す兆候が継続して見られた」と語った。  
原題:Dollar Gains Fade as Treasury Yields Reverse Early Rise(抜粋)
原題:Philadelphia Fed’s Harker Says March Is on the Table for a Hike(抜粋)

◎米国株:ほぼ変わらず、エネルギー銘柄の下落で上げを失う

  7日の米株式相場はほぼ変わらず。上昇して始まったものの、原油相場が下げ幅を拡大するにつれ、相場全体も上げをほぼ失う展開となった。投資家は経済状況を判断する上で、引き続き企業業績に注目している。

  S&P500種株価指数は前日比0.5ポイント上昇して2293.08で終了。ダウ工業株30種平均は日中ベースの最高値を付けた後、37.87ドル(0.2%)高の20090.29ドルで終えた。

  セクター別では高安まちまちとなった。エネルギー株が下げた一方、生活必需品は0.8%高と上昇のけん引役となった。

  情報技術(IT)株は0.4%上昇、通信サービス株や公益事業銘柄も高い。10年債利回りは低下した。

  米商務省が発表した12月の貿易収支統計によると、財とサービ スを合わせた貿易赤字(国際収支ベース、季節調整済み)は前月比3.2%減の443億ドル。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の 中央値は450億ドルだった。

  この日はS&P500種構成銘柄の中ではウォルト・ディズニーやゼネラル・モーターズ(GM)など30社近くが決算を発表。ブルームバーグがまとめたデータによれば、構成企業の半分以上が決算を発表し、そのうち4分の3で利益が予想を上回り、約半数で売り上げが予想を上回った。
原題:U.S. Shares End Little Changed as Energy Stocks Drag on Market(抜粋)

◎米国債:10年債は上昇、利回り曲線フラット化-強い入札需要

  7日の米国債は終盤に強弱まちまちの展開となり、5年債と30年債の利回り差は年初来の最大から縮小した。10年債利回りは3週ぶり低水準に下げた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて約2.39%。1月18日以来の低水準となった。30年債利回りは3bp低下。5年債との利回り差は一時121.4bpと、今年最大幅に拡大した後、117bpに縮小した。

  米財務省はこの日、3年債(240億ドル)を実施。8日には10年債(240億ドル)、9日に30年債(150億ドル)の入札が予定されている。3年債入札での需要が良好だったことが手掛かりとなり、国債利回りは軒並みこの日の低水準に下げた。

  3年債入札結果によると最高落札利回りは1.423%。 ストラテジストらは政治動向を巡る懸念や海外投資家にとって有利な低為替ヘッジコストを背景に好調な入札結果を見込んでいた。

  プライマリー ディーラー(政府証券公認ディーラー)の落札に占める割合は34.7%と、昨年8月以来の低水準。一方、海外の中央銀行を含む間接入札者の落札に占める割合は57.2%と、5月以来の高水準だった。直接入札の割合は8.1%だった。

  この日の利回りはおおむね米国株や原油、ドル・円の相場(米取引時間帯)と連動した。S&P500種株価指数はエネルギー銘柄が下落、ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続落した。

  償還期限の短い国債を中心に上げ幅が縮小し、この日のイールドカーブが一段とフラット化した。
原題:Treasuries Yield Curve Flattens From 2017 High as Long End Leads(抜粋)

◎NY金:続伸、トランプ政策不安で逃避-ETF保有量は4日連続増

  7日のニューヨーク金先物相場は続伸。金を裏付けとする上場投資信託(ETF)最大手、SPDRゴールド・シェアーズの保有量は昨年6月以来で最長の4営業日連続で増加した。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前日比0.3%高の1オンス=1236.10ドルで終了。

  トランプ政権の政策に対する不安が逃避需要を喚起し、金は昨年11月10日以来の高値で引けた
。「ETFの動向はリテールサイドから買いが入っていることを示唆している」-RJOフューチャーズ(シカゴ)のシニア・マーケット・ストラテジスト、ボブ・ヘイバーコーン氏。「金には強さがあることを示している」と述べた。

  銀先物3月限は0.4%高の17.756ドル。プラチナ先物4月限は0.1%安の1012.90ドル。パラジウム先物3月限は1.3%安の764.45ドルだった。
原題:Trump Angst Lifts Gold ETFs in Longest Winning Streak Since June(抜粋)

◎NY原油:2週ぶり安値-在庫増を警戒、ガソリン過去最高か

  7日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続落し、約2週間ぶりの安値。8日に米エネルギー情報局(EIA)週間統計の発表を控え、原油在庫の5週連続増加が予想されている。ガソリン在庫は過去最高に近づくと見込まれている。

  みずほセキュリティーズUSA(ニューヨーク)の先物部門ディレクター、ボブ・ヨーガー氏は電話インタビューで、「きょうはまずガソリンが激しく売られ、それが原油に飛び火した」と指摘。「ガソリン在庫は200万バレル積み上がれば過去最高に達する。原油在庫も増加が続いている」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前日比84セント(1.58%)安い1バレル=52.17ドルで終了。終値ベースで1月19日以来の安値。ロンドンICEの北海ブレント4月限は67セント(1.2%)下げて55.05ドル。
原題:Oil Falls to Two-Week Low as U.S. Crude, Fuel Supply Seen Rising (抜粋)

◎欧州株:ストックス600上昇、不動産株高い-FTSE250は最高値更新

  7日の欧州株式相場は上昇。不動産株の上げが目立った。英国の中型株で構成されるFTSE250指数は終値ベースの最高値を更新した。

  政治リスクをめぐる懸念の高まりから欧州全体で国債相場が総じて上昇し、債券の代替投資先とされる不動産株も買われる展開となった。不動産株は1.7%上昇した。一方、ドイツ国債利回り低下のほか、BNPパリバの業績が予想を下回ったことを受け、銀行株は続落した。

  指標のストックス欧州600指数は前日比0.3%高の362.74で終了。同指数は前日、0.7%下げていた。フランスの極右政党、国民戦線(FN)のルペン党首は先週末、大統領選で当選すればユーロ圏を離脱すると公約したことが手掛かりだった。

  ユーロ圏の優良銘柄で構成されるユーロ・ストックス50指数はほぼ変わらず。前日は昨年12月上旬以降で初めて50日平均移動線を割り込んだ。

  個別銘柄では、BNPパリバが4.8%下落し、2カ月ぶり安値を付けた。昨年10-12月(第4四半期)の利益が予想に届かなかったことが売り材料。英石油会社BPは4.1%値下がり。同社利益も市場予想を下回った。
原題:Europe Stocks Rise as FTSE 250 Hits Record, Property Gauge Jumps(抜粋)

◎欧州債:ギリシャ債下落、2年物利回り10%に接近-支援策めぐる懸念で

  7日の欧州債市場ではギリシャ国債が下落し、2年物利回りが10%に接近した。ユーロ圏内は3月から選挙が相次ぐ忙しい時期に突入するものの、ギリシャの財政目標をめぐり債権者間が一致できておらず、同国にとって支援策の検証作業を完了する時間が足りなくなるとの懸念が高まっている。

  ロンドン時間午後5時5分現在、2019年償還債利回りは前日比80.4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の9.73%。一時は9.77%と、昨年9月以来の高水準に達した。

  国際通貨基金(IMF)は6日、ギリシャ経済に関する年次評価の協議後、同国はユーロ圏の債権者が設定した財政黒字目標を達成できないだろうとの見解を示した。欧州連合(EU)当局者は協議が非公開であることを理由に匿名で、IMFの仮定は現実に基づいておらず、同国の財政改革が考慮されていないと指摘した。
  ギリシャが債券市場に復帰して以来、金融支援をめぐるこうした争いは長く続いており、そのたびに同国債は売り込まれている。同国債の売買は少なく、特定の投資家間での取引にとどまっているものの、以前も債務協議のもつれで他の国債にも売りが波及し、ボラティリティが高まったことがあった。

  みずほインターナショナルの金利ストラテジスト、アントワーヌ・ブーベ氏は電子メールで、「全ては債権団との協議に懸かっており、投資家が織り込むには極めて難しいタイプのリスクだ」とし、「一部の投資家は不透明感が解消するまで再投資を待ちたいと考えるだろう。それは想像に難くない」と語った。

  860億ユーロ規模のギリシャ支援策の検証作業完了に向けた協議は、IMFとユーロ圏当局者間でギリシャ経済の見通しや目標、債務の持続性をめぐり見解に大きな相違があるため行き詰まっている。3月15日にはオランダ総選挙が控えており、債権者らはユーロ圏財務相会合(ユーログループ)が開催される2月20日までに合意する必要がある。これを過ぎれば、合意成立までいっそう複雑になる可能性がある。

  欧州債の指標とされるドイツ10年債利回りは2bp低下し0.35%となった。
原題:Greek Two-Year Yields Approach 10% Amid IMF Standoff With EU (2)(抜粋)
Euro-Area Government Bonds End-of-Day Curves and Cross Spreads(抜粋)

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