日米首脳会談を今週末に控え、円安誘導を図っているとの印象を与えることなく、金利操作は堅持したい日本銀行。米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)の世界債券担当最高投資責任者(CIO)、アンドルー・ボールズ氏は日銀の意図をこのように解説した上で、「彼らは微妙な立場にある」と語った。

  トランプ米大統領が先週、円安誘導を行っているとして日本を批判したことを受け、投資家の間では日銀による緩和策へのコミットメントに疑問の声が上がり始めた。

  ボールズ氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで日銀について、「彼らにはイールド目標があり、それからあまりにも乖離(かいり)することは避けたい考えだ」と指摘する一方、トランプ政権の動向も念頭に置かねばならない事情に言及した。

  三菱東京UFJ銀行の外為ストラテジスト、リー・ハードマン氏(ロンドン在勤)は、10日にホワイトハウスで行われる安倍晋三首相との会談で、トランプ大統領が日本の金融政策にあらためて批判的な姿勢を示す可能性に、円相場は敏感になるだろうとみる。ハードマン氏は6日付のリポートで、安倍首相が会談で、日銀の政策は円安誘導を意図したものではなく、緩和策は日本のデフレ脱却が狙いだと説明するだろうと記した。

原題:Japan in ‘Tricky Spot’ on Yen as Trump Meeting Looms, Pimco Says(抜粋)

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