シンガポール市場へのサウジアラビア国営石油会社サウジアラムコの上場誘致に向けた一連の措置をシンガポール政府が検討中だ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。世界最大規模となる可能性のある新規株式公開(IPO)の舞台になろうと各国の取引所が競っている。

  情報が非公開であることを理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、シンガポールはアラムコIPOの中核的投資家として政府系投資会社1社を招き入れるほか、将来の投資に関するサウジ政府との協力といった複数の提案を検討中している。関係者によれば、シンガポール取引所のロー・ブーンチャイ最高経営責任者(CEO)ら経営陣が昨年後半にサウジを訪問し、同取引所への上場を売り込んだという。

  アジア最大の石油取引センターであるシンガポールは、政府の包括的報償策により取引所が単独で提案した場合より上場先に選ばれる可能性が高まると期待していると関係者は指摘。アラムコは上場先についてまだ最終判断を下しておらず、関係者はシンガポールがより大規模な国際取引所との競争にさらされていると述べた。

アラムコのIPO計画

  アラムコのIPOは約1000億ドル(約11兆2000億円)規模になると見込まれており、シンガポールの計画はアジア各国がどれほど参加を望んでいるかを浮き彫りにしている。アラムコの関係者は香港上場の可能性について打診されたと、事情に詳しい複数の関係者が昨年明らかにした。同社幹部らはロンドンやニューヨーク、東京、トロントでの上場の公算にも言及している。

原題:Singapore Said to Plan Slew of Incentives to Lure Aramco Listing(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE