7日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  トヨタ自動車(7203):前日比2.3%安の6346円。2017年3月期の営業利益計画を従来予想から8.8%増の1兆8500億円に上方修正した。為替前提を円安方向に見直したことが2550億円のプラス要因となったものの、市場予想の2兆524億円には届かなかった。ジェフリーズ証券は、16年10-12月期営業利益、通期計画ともに市場コンセンサスを下回りややネガティブだと指摘した。

  日本マイクロニクス(6871):16%安の936円。16年10-12月期営業利益は前年同期比71%減の2億1400万円だった。半導体装置関連が好調な一方、主力のプローブカードはモバイル向けが高需要だった前年から減収となった。上期の営業利益計画6億円と17年9月通期計画の20億円は据え置いた。クレディ・スイス証券では、DRAMプローブカードの多ピン製品への切り替えが進まず、上期業績計画の下振れリスクがあり、株価への印象はネガティブだとした。

  博報堂DYホールディングス(2433):6.4%安の1311円。16年10-12月期営業利益は前年同期比4.5%減の140億円だった。モルガン・スタンレーMUFG証券では、海外事業の赤字を主因に同証予想を5%下回ったと指摘。会社側が据え置いた通期営業利益予想の465億円は達成可能とみるが減益は短期的にネガティブに捉えられるとの見方を示した。

  ケーヒン(7251):11%安の1806円。7日午後に発表した16年10-12月期営業利益は前年同期比2.2%減の57億6100万円だった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、営業利益が同証予想70億円を下回った、ホンダの販売が好調だった中国への依存度が高い中では想定外と指摘。通期計画の据え置きもホンダの販売台数堅調や下期の会社側の為替前提が1ドル=100円だっただけに期待外れの印象だとした。

  ディスコ(6146):13%高の1万6220円。半導体・電子部品の市場環境を踏まえ17年3月期の営業利益予想を254億円から307億円に上方修正。同時に17年4-6月期見通しについて売上高400億円、営業利益116億円と公表した。クレディ・スイス証券では、通期計画の上方修正と第1四半期計画ともにポジティブサプライズと評価。JPモルガン証券では、ブレードダイサーの新用途としてスマートフォンに使用されるガラス用途も加わり始めたもようで、予想以上のアプリケーション拡大が確認され中期的な利益成長余地が大きいと指摘。投資判断を「中立」から「オーバーウエート」に、目標株価を1万4500円から1万7500円に引き上げた。

  旭化成(3407):2.2%高の1052円。17年3月期営業利益計画を1450億円から1530億円に上方修正すると7日午後に発表。市場予想は1498億円。マテリアル部門を中心に円安の影響を受けることや、ヘルスケア部門などで販管費を見直したことが寄与する。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、10-12月期と通期会社計画が同証予想を上回っており、特にエレクトロニクスが同期に黒字転換した点はポジティブと指摘した。

  ツクイ(2398):14%安の667円。16年10-12月期経常利益は8億5200万円と前年同期の単体経常利益8億6900万円から2%減となった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、上期決算までは順調な業績推移で、第3四半期の失速に意外感があり、株価への影響はややネガティブとの見方を示した。

  サンケン電気(6707):6.4%安の494円。16年4-12月期営業利益は前年同期比19%減の31億4200万円だった。自動車向け、白物家電向け製品を中心に売上高は0.4%増を確保したが、OA機器向けの伸び悩みや不採算製品の原価改善途上にあることでパワーモジュール(PM)事業の赤字が続いた。メリルリンチ日本証券では、10-12月期の営業利益はネガティブな印象で、主力の半導体デバイス部門は17億円と在庫評価損の影響もあり、同証予想の24億円を下回ったとした。

  東邦亜鉛(5707):5.8%高の548円。17年3月期営業利益予想を37億円から110億円に上方修正した。連結子会社で豪州の鉱山会社CBHの操業が好調だったほか金属相場上昇の効果も加わった。期末配当計画は5円から10円に増額。みずほ証券は、金属価格の強基調を受け、好環境下に想定を上回る収益力を示しておりポジティブサプライズとの見方を示した。

  日本ケミコン(6997):10%高の290円。17年3月期営業利益計画を15億円から前期比38%増の30億円に上方修正した。産業機器関連市場や生活家電、通信機器市場の需要が伸びたことや円安が寄与し前期比31%減から一転する。

  エニグモ(3665):3.6%高の1717円。SMBC日興証券は投資判断「アウトパフォーム」、目標株価2250円で調査を開始した。円安時にも流通額を減らさない営業努力で円安抵抗力が高まっていると指摘。海外のファッション商品を購入できる主力のサービスのBUYMA(バイマ)が持つ本質的な魅力を評価すべきタイミングに入ってきたとみる。

  ドンキホーテホールディングス(7532):6.5%安の3805円。16年7-12月期営業利益は前年同期比3%増の263億円だった。ゴールドマン・サックス証券は、営業利益は同証事前予想の278億円を下回ったとし、売り上げは順調だが高額免税商品の在庫処分や行き過ぎた現場への権限委譲などで粗利益率が0.3ポイント悪化したと分析。目標株価を4600円から4500円に引き下げた。

  西松屋チェーン(7545):8.2%安の1317円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、これまでの業績改善ストーリーが昨年11月以降の円安の影響で、来期以降について描きづらくなったと指摘。投資判断を「オーバーウエート」から「中立」に下げ、目標株価を1650円から1490円に見直した。

  GMOインターネット(9449):7.1%安の1517円。16年12月期営業利益は前の期比15%増の170億円だった。17年12月期計画は前期比12%増の190億円。クレディ・スイス証券は、16年12月期実績、今期ガイダンスとも想定内で順調な印象だが、市場予想とほぼ変わらずポジティブな意味でのサプライズがなかったと指摘。良い決算を見越して株価は直前に上昇していたため想定通りの決算が出て利益確定売りとなっているとの見方を示した。

  ニチコン(6996):10%安の946円。16年4-12月期営業利益は前年同期比57%減の16億3600万円となった。35億円としている通期計画に対する進ちょく率は47%にとどまる。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、10-12月期営業利益は6億円と同証予想の7億円をやや下回ったと指摘、同証の為替前提1ドル=100円に対し、実績は103.66円だった。

  ベルーナ(9997):3.3%高の847円。岩井コスモ証券は6日、投資判断「Bプラス(中立プラス)」を維持し、目標株価を720円から900円に引き上げた。16年10-12月期の営業利益は総合通販や専門通販の増益で前年同期比39%増と好調な決算だとし、今期は営業利益計画の達成のハードルは高いとみていたが、通販事業の堅調な売上高を背景に計画達成を予想。会社側の17年3月期営業利益計画と同水準の110億円を見込んでいる。

  森永乳業(2264):3.5%高の791円。16年4-12月期営業利益は前年同期比58%増の225億円だったと7日午後に発表。前期比43%増の205億円で据え置いた17年3月通期計画をすでに超過した。牛乳類やプリンの低調、家庭用フローズン事業を前期に譲渡した影響で売上高は1.9%減ったが、原材料価格の低下やプロダクトミックスの改善などが寄与した。譲渡分除けば実質1.1%増収となった。

  朝日ラバー(5162):150円(17%)高の1058円ストップ高。17年3月期営業利益計画を4億400万円から前期比90%増の4億5100万円に上方修正すると7日正午に発表。工業用ゴム事業で自動車関連製品の海外向け受注が好調に推移した。

  スミダコーポレーション(6817):12%高の1227円。16年12月期営業利益は前の期比34%増の56億9600万円だった。円高の影響で売上高は6%減ったが、日本以外での製造オペレーションの比率が高く、円高は売上原価や販売・一般管理費の減少につながった上、銅など原材料価格の低減も寄与した。

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