米フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は6日、労働市場の勢いが維持され、成長の継続と賃金上昇が見られた場合、3月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げは選択肢となるとの見解を示した。

  ハーカー総裁はサンディエゴでの講演後に記者団に対し、「3月に議題となる。どのFOMC会合でも排除しない。データ次第だ」と語った。来月利上げすべきだと確信するには何が必要かとの問いに対しては、「先週の雇用統計の数字は非常に良好だった。国内総生産(GDP)に関連して良いニュースが続き、労働市場が力強さを増しつつあることを示す兆候が継続して見られた」と語った。同総裁は今年のFOMCで投票権を持つ。

  3月14-15日のFOMC会合で利上げの可能性を想定すべきだと公に発言した金融当局者はハーカー氏が2人目。サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は先週、ブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、3月の利上げは理にかなっている可能性があるとの認識を示した。フェデラルファンド(FF)金利先物の動きは、投資家が3月の0.25ポイント利上げの確率を約25%と予想していることを示している。

  ハーカー総裁は「私は後手に回りたくない。われわれが現在、後手に回っているとは思わない」と発言。また、トランプ政権チームの政策が米経済見通しにどう影響するかを判断するのは時期尚早だとした。

  同総裁は「トランプ政権はまだ政策の詳細を明らかにしていないし、これは包括的な政策だ」と述べ、「米国はインフラ投資を通じて景気を刺激する一方で、関税を賦課し、ことによると報復関税を課されることで貿易を縮小するという。どちらの影響が優勢になるだろうか。これらのプログラムの相対的な規模次第だ」と説明した。

  ハーカー総裁はまた、2008-09年の金融危機を受けて法制化された銀行改革を慎重に検討することなしに金融規制改革法(ドッド・フランク法)を後退させることに慎重な見解を示した。

原題:Philadelphia Fed’s Harker Says March Is on the Table for a Hike(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE