6日の欧州債市場ではフランスの国債が下落し、ドイツ国債に対する利回り格差(スプレッド)が拡大した。2017年に入ってからは政治リスクで通貨ではなく国債が売られている。

  フランス10年債のドイツ国債に対するスプレッドは拡大。極右政党である国民戦線(FN)のルペン党首が大統領選で当選するとの懸念が強まっていることが背景にある。イタリアでは銀行業界が危機寸前の状態で揺らいでいるほか、総選挙が実施される恐れから、同国債とドイツ国債のスプレッドはここ2年余りの最大に広がった。一方、ユーロは対ドルで下げたものの、年初来では1.9%上げている。

  ADMインベスター・サービシズ・インターナショナル(ロンドン)のストラテジスト、マーク・オストワルト氏は「国債動向の違いはユーロ圏の政治的な信用リスクの見直しを反映している」と指摘。「ドイツがユーロの非常に大きな部分を占めているほか、その他諸国が『安定』しているため、外国為替の分野で反応するのはどちらかと言えば難しい」とし、ユーロ圏の経常黒字については言及するまでもないと付け加えた。

  ロンドン時間午後4時22分現在、フランス10年債利回りは前週末比6.1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.14%。ドイツ国債とのスプレッドは77bpに拡大。年初は48bpだった。

  イタリア10年債利回りは12.4bp上げ2.39%。ドイツ国債とのスプレッドは201.8bpに広がった。ドイツ10年債利回りは4.1bp低下の0.37%。

原題:European Bonds, Not the Euro, Take the Biggest Political Hit (1)(抜粋)
Euro-Area Government Bonds End-of-Day Curves and Cross Spreads(抜粋)


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