任期満了に伴う東京都千代田区長選挙は5日投票、即日開票され、小池百合子知事が支援する現職の石川雅己氏(75)が、自民党推薦で会社員の与謝野信氏(41)ら新人2人を退け、5選を果たした。小池氏は区長選を7月の都議会議員選挙の前哨戦と位置付けており、支持勢力の過半数確保に向け勢いを示す形となった。

  石川氏は1万6371票を獲得し、与謝野氏の4758票、政治団体代表の五十嵐朝青氏(41)の3976票に圧勝した。投票率は53.67%で、前回の42.27%を11.40ポイント上回った。小池氏は石川氏の勝利を受け、「千代田区が東京大改革の新たなステップになった、新たな一歩になった」と述べた。小池氏の発言場面はNHKが5日夜の開票速報番組で放映した。

  公明党の山口那津男代表は6日、自主投票で臨んだ千代田区長選について「事前の大方の予想に従った結果だった」と記者団に語った。今後の小池氏との関係については、「是は是、非は非」としながら「国と東京都が協力していく多くの課題について共に協力していく」と話した。菅義偉官房長官は同日の記者会見で、選挙結果に「政府としてはコメントは控えたい」と述べた。記者団から安倍晋三首相の衆院解散戦略との関係を問われると、「全く影響ありません」と語った。  

  小池氏は告示日から応援に入るなど全面的に石川氏を支援し、もし「負けるようなことがあったならば」自身の改革が「後退してしまう」と訴えた。また千代田区は、小池氏が「ブラックボックス」と呼ぶ自民党東京都連で長年幹部を務めた内田茂都議の地元で代理戦争の側面もあった。

  自民党推薦の与謝野氏は元財務相の与謝野馨氏のおいで、出陣式には石原伸晃経済担当相や丸川珠代五輪相ら閣僚を含む東京選出の自民党国会議員らが顔をそろえ支援に当たったが、得票は石川氏の3分の1以下に終わった。

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