外国為替市場でボラティリティー(変動性)が低下してきており、これはトランプ米大統領がツイッターに投稿する誇張発言にトレーダーらが慣れつつあることを示唆している。

  ユーロ・ドル相場のボラティリティーは、大統領選でのトランプ氏勝利後に5カ月ぶり高水準に達したものの、今では昨年11月の大統領選前の水準に下がっている。同氏の発言によって為替相場が急変してきた状況は一方で、米大統領発言が市場に最もインパクトを与えるのはしゃべる機会が多い政権発足時であるとの従来の傾向に沿ったものだと、ソシエテ・ジェネラルのストラテジスト、キット・ジャックス氏が指摘した。

  野村ホールディングスのG10通貨オプショントレーディング責任者、アンディ・ソーパー氏は「市場はトランプ氏のコメントに反応し、正午までにツイートがないと、トランプ氏が寝過ごしているのではないかと思うほどだ」と述べた上で、「トランプ氏はもちろんボラティリティーを引き起こしてはいるが、誰もが少々飽きつつある。トランプ氏のツイッター投稿への注目度は下がり始め、爆弾発言に市場は慣れるだろう」と付け加えた。

  ユーロ・ドルのインプライドボラティリティーが低下する現象は、2000年のジョージ・W・ブッシュ氏、08年のバラク・オバマ氏それぞれの大統領当選の後にも見られた。

原題:Currency Volatility on Trump’s Tweets Fades as Traders ‘Bored’(抜粋)

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