債券相場は下落。日本銀行がこの日の金融調節で超長期ゾーンの国債買い入れ額を前回から据え置いたことや、30年債入札に対する警戒感から売り優勢の展開となった。

  6日の長期国債先物市場で中心限月3月物は前週末比2銭高の149円78銭で開始し、149円82銭まで上昇した。午前10時10分の長期国債買い入れオペ通知後に23銭安の149円53銭まで下落した。横ばいまで戻す場面もあったが上値が重く、午後は再び軟化。結局21銭安の149円55銭と、この日の安値圏で引けた。

  パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、「今日のオペで超長期の増額がなかったので、同ゾーンは放置かという疑念がある」と指摘。「明日の10年物価連動債の入札に向けて価格を押し下げる動きもみられる」と言う。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の345回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値と比べて0.5ベーシスポイント(bp)低い0.09%で寄り付いた後、0.10%まで売られた。午後は0.095%で推移した後、再び0.10%に上昇している。

  超長期債が安い。新発20年物の159回債利回りは一時3.5bp高い0.72%、新発30年物の53回債利回りは3.5bp高い0.90%まで上昇した。新発40年物の9回債利回りは4.5bp高い1.055%を付けている。

日銀国債買い入れ 

日本銀行本店
日本銀行本店
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  日銀はこの日午前の金融調節で、残存期間「5年超10年以下」、「10年超25年以下」と「25年超」を対象とした国債買い入れオペを実施した。買い入れ額はそれぞれ、4500億円、1900億円、1100億円と、前回の買い入れと同額だった。5年超10年以下は前週末3日にも買い入れオペの対象となったほか、指定した利回りで金額に制限を設けずに買い入れる指し値オペの対象にもなった。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「5ー10年は今日のオペで予想されていなかったゾーンで、10年金利の0.1%を本気で抑えていくというメッセージとしては分かりやすい」と説明。「超長期債の買い入れ増額期待もあったが、10年を抑えるのが至上命題」だと言い、「超長期はターゲットがあるわけではないので、10年をある程度抑えれば、超長期もレラティブバリューでそのうち押さえ込める」と見込む。

  今週は7日に物価連動債入札、9日に30年債入札が予定されている。ドイツ証券の山下周チーフ金利ストラテジストは、30年債入札について、「スティープ化進行で悪くない金利水準に見える。ただ、金利先高観が強いこと、3月入札が残っていることなどから、生保が買い急ぐとは考えにくく、入札が流れるリスクがあろう」と指摘した。  

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