ユーロ・ドル相場の日中の平均変動幅は昨年91ピップス(1ピップス=0.0001ドル)と、世界金融危機以降で2番目の狭さだったが、数日分もの利益を1日で消してしまうような乱高下の回数は増加した。

  1日の変動幅が300ピップスを上回った日は2015、16年に合わせて9日あった。その前の3年間には1日もなかった。2008、09年のリーマンショック時代にあったような400ピップスを超える乱高下も過去2年間で3回あった。

  1回目は15年1月にスイス国立銀行がフランの上限を撤廃した時で、これがボラティリティ-急騰頻発時代の幕開けとなった。その後には米国の利上げや英国の欧州連合(EU)離脱選択、米大統領選挙でのドナルド・トランプ氏勝利などがあり、市場は不安定化。ユーロ圏の政治リスクは今後も不透明性が増すことを示唆する。

  野村ホールディングスのG10通貨オプショントレーディング責任者のアンディ・ソーパー氏は「ユーロ・ドルの日中の動きにかつてのようなボラティリティーは見られないが、突然の高ボラティリティーはその時のポジション次第で、1日分どころか1週間分もの利益を一瞬で吹き飛ばし得る」と述べた。

原題:Euro Trading Calm Belies Risk of Lehman-Like Volatility Spikes(抜粋)

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