アジアの富裕層はトランプ米政権下の市場の動きについて神経質になっている。そこで預金と同じくらい安全だが運が良ければプラスアルファのリターンが得られる商品に資金を投じている。

  BNPパリバは「ヘリウム」という仕組み債を昨年10月以降に1億5000万ドル(約170億円)余り販売した。元本が保証され、預金よりも高い利回りが期待できる金融商品だ。コメルツ銀行とシティグループも類似商品を提供している。

  BNPパリバ・ウェルスマネジメントのアジア担当最高投資責任者(CIO)を務めるプラシャント・バイアニ氏は「2017年に入るに当たり、できる限りの働き掛けを行ってきたが、顧客の多くは資産を現金で持っている」とし、顧客が求めているのは「ボラティリティーに関してリスクは低いが、高めのリターンを生み得る商品だ」という。

  トランプ大統領の誕生は株価にマイナスだろうとの投資家予想に反し、ダウ工業株30種平均は1月に最高値を更新。しかし入国制限の大統領令を受けて今週は急落し、政策によるリスクが浮き彫りになった。

  BNPパリバのドル建て・元本保証商品(期間3.5年)は、さまざまな資産クラスにまたがる4つのファンドのパフォーマンスに連動し、手数料を払えばいつでも換金できる。相場急落の場合のボラティリティーに備え変動の上限が設定されているほか、組み込まれた債券の価値を金利上昇時に守るヘッジも備えている。最低投資額は10万ドル。

  「リターンは保証されていないが、悪くても元本は取り戻せる。年4%程度のリターンを目指している」とバイアニ氏は述べた。現在のリターンはゼロだという。

原題:BNP, Commerzbank Give Jittery Asia Millionaires Cash Alternative(抜粋)

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