ウォール街の一部で今、最も引っ張りだこなのはスーパーボウルのチケットではない。シニアのインベストメントバンカー(投資銀行家)だ。

  それが投資銀行のグリーンヒルやエバーコア・パートナーズ、ラザードの幹部からのメッセージだ。3行とも市場予想を上回る四半期業績を最近発表した。社員への報酬はこれらの銀行が直面する最大のコストの一つだが、ビジネス案件を獲得するという見返りは大きくなる可能性を持つ(これは手数料収入に置き換えられる)。

米大統領選以降の独立系投資銀行の株価上昇率
米大統領選以降の独立系投資銀行の株価上昇率
Bloomberg

  ゴールドマン・サックス・グループに30年在籍した後、エバーコアの会長に就任したジョン・ワインバーグ氏は1日、決算発表後の電話会議で「人材の管理、維持、採用が最も重要だ」と話した。事情に詳しい関係者の話によれば、同行は今年既にシニアマネジングディレクターを新たに2人採用したほか、4人を同職に内部昇格させた。この職種の幹部は計87人になったという。

  こうしたシニアバンカーは移籍先の投資銀行の収益に好影響をもたらしている。大手行に在籍していた時期の実績をかなり上回る貢献だ。エバーコアでは2016年、こうした人材が1人当たり平均1380万ドル(約15億6000万円)の収入を生み出した。前年比9%増で、投資銀業界で最大だった。

  JMPセキュリティーズのアナリスト、デビン・ライアン氏は、エバーコアの「長期的なフランチャイズ・バリューの一番の押し上げ要因」は、こうした人材の拡大だと指摘した。

(このコラムの内容は必ずしもブルームバーグ・エル・ピーの意見を反映するものではありません。)

原題:Senior Bankers Are Pricey and Worth It in These Cases: Gadfly(抜粋)

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