米CBSは傘下のラジオ事業を同業のエンターコム・コミュニケーションと統合させ、縮小の一途をたどるAM・FMラジオ事業から撤退する。同社はラジオ事業の売却や株式公開(IPO)を検討していたが、難航していた。

  インターネット放送のパンドラやスポティファイとの厳しい競争の中、リスナーのラジオ放送離れが進み広告収入は急激に減少。サムナー・レッドストーン氏一族が支配するメディア帝国の半分を占めるCBSは、1927年創業のコロンビア・ブロードキャスティング・システムまでさかのぼる老舗の地上波ラジオ事業から手を引く方策を少なくとも過去1年間探ってきた。複数の買い手候補との協議が行き詰った後、同社はかつてアウトドア事業分離で行ったのと同様のIPOを模索したが不調に終わった。

  2日の発表文によると、事業統合はリバース・モーリス・トラスト方式での無税となる。CBSの株主は、現在の価値で16億ドル(約1800億円)余りに相当するエンターコム株式(1億500万株)を受け取り、統合後会社の72%を保有。現エンターコムの最高経営責任者(CEO)デービッド・フィールド氏が率いる統合後会社は、全米に244局を有し、アイハートメディアに次ぎ同国2位のラジオ会社となる。

  統合はエンターコム株主および規制当局による承認が条件で、フィールドCEOは既に賛成を表明。規制当局の承認後、今年下期に統合手続きを終える見通し

原題:CBS Tunes Out Radio Business With Tax-Free Entercom Merger(抜粋)

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