台湾の鴻海精密工業傘下のシャープは3日、2017年3月期の連結純損益の予想を372億円の赤字(従来418億円赤字)に上方修正した。経費削減が奏功した。

  営業利益は373億円(同257億円)、売上高は2兆500億円(同2兆円)とした。同時に発表された16年10ー12月期の純損益は42億円の黒字となり、市場予想(37億円の黒字)を上回った。

  液晶事業の不振などで巨額赤字が続いたシャープは、郭台銘(テリー・ゴウ)会長が率いる鴻海の傘下に入り、鴻海はシャープ株式の66%を保有する筆頭株主となった。シャープは鴻海の下で有機ELなど重点事業に投資し再建を図る。11月の発表では、純損益で今下期の黒字化を目指し、来期以降は通期黒字を見込む、としていた。

  野村勝明副社長は3日の記者会見で、業績改善の理由として「経営のスピードが非常に速くなっている」ことや「グローバルでの戦い方が社員にも浸透してきた」点などを挙げた。

  発表資料によると、同社は今後成長軌道への転換を図るために有機ELのほか音声対話技術などへの開発投資を拡大する。またグローバルでのブランド強化に向けて合併・買収(M&A)も推進するとしている。

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