麻生太郎財務相は3日の閣議後会見で、円高による状況を是正するために金融緩和をしたと発言した。その後、財務省が「デフレ状況を是正するため」と発言内容を訂正した。

  財務相は会見で、トランプ米大統領が日本が通貨安誘導をしていると批判したことについての受け止めを聞かれ、「円高による状況を是正するためにわれわれとしては円を、いわゆる金融政策というものを緩和したということをずっと言ってきている」と発言した。

  同省は会見後間もなく、「デフレ状況を是正するためにわれわれとしてはいわゆる金融政策というものを緩和したということをずっと言ってきている」と発言の一部を訂正した文書を公表した。

  安倍晋三政権は日本銀行による異次元緩和による円安・株高で経済を活性化するアベノミクスを推し進めることでデフレ脱却を目指してきたが、オバマ前政権時にも米当局から円安をけん制する発言が相次いだ。これに対し、政府・日銀は日本の金融政策はデフレ脱却のためとの見解を示していた。

  財務相はこの日の会見で、トランプ氏の発言について「予断を持ってコメントするのは差し控えたい」としながらも、「通貨の競争的切り下げは回避するとのこれまでのG7とかG20の合意に沿って今後とも適切に対応していくことになる」と述べ、日銀による金融政策は通貨安を目指したのではないと反論していた。

  その上で、「為替の話についても日米間でかなり頻繁にやっていた。わが国の経済政策にとって、さまざまなレベルで米国側ときちんとした話をし続けていかなければならない」と語った。

  

  ドル円相場は11時21分現在、112円近辺で推移している。

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